微圧計の取り付け


前回、新しく設置したガス台に、
今日は、微圧計を取り付けました。

やはり、コンロについているガスコックでは、
調整がむずかしく、
思い通りに火力(=与える熱量)を調整する事ができないので
微圧計が必要と思ったからです。


1.
微圧計を手に入れて、配管すると言う事は、
(モーターやガスボンベを調達したときもそうでしたが)
手に入れる前は、自分にはなじみのない別世界の物で、
いざ買おうと思っても、店探しから何まで皆目見当がつかず、
非常にむずかしくて、いろいろ苦労してしまうのです。

しかし,不思議な物で、一回でもそのハードルを越えてしまえば
二回目は、何の苦もなく、
アーラま〜あ簡単。今まで何を苦労していたんでしょう。と言った具合で、
コンビニで買いものするくらいに、当たり前に
すぐに手に入れてしまう事ができるのです。

一回目と二回目のこの落差。ほんとうに不思議な物です。
あんなに、悩んだりしたのが、ウソの様です。

ですから、
もう一度、微圧計を準備して、配管するなんて事は
すごく簡単。
あっと言う間に、できちゃいます。

こんな感じです。
a0042726_0123540.jpg
a0042726_013505.jpg

微圧計は5kp。外径φ75のものを取り付けました。
a0042726_015298.jpg

試しにガスボンベの元栓を全開にして量って見ると
針は2.6kpaを差しますので
微圧計は5kpaではなくて最大3kpaのものを準備した方が良いと思いました。



2.
早速。コロンビア・エメラルドマウンテンを300g焼いてみる事にします。
今日の進行はこんな具合です。

 予熱130℃で投入

 94℃から始まり火力は0.6kpa スライド式の排気は0mmで閉めた状態。

  5分後137℃で火力を0.7kpaに、排気は0mm.

  9分後170℃で火力を0.8kpaに、排気は10mm

 10分後180℃で火力を0.9kpaに、排気は10mm

 13分後204℃で一ハゼ。火力を0.8kpaに、排気は15mmに

 17分後225℃でニハゼ。火力を0.4kpaに、排気は40mm

 二ハゼのピークが来る前に終了(18分ちょっと前)

煎り上がりはこんな感じです。
a0042726_0181233.jpg

豆をかじって見ますと、
まず香ばしい甘さ,次にかすかな酸味が、
そしてどんどん酸味が強くなり、
後味は甘みが残る感じ。

最近、失敗続きだった「いやな苦み」が消えているので
「もしかして、うまくいったのでは?」と言う期待感があります。
しかし、酸味が強すぎるかも、、、

3〜4日たってから実際にいれてみないと、
何とも言えませんが。


3.
さて、「微圧計」ですが、
効果は、なかなかいいです。すごいです。
火力調整が、とても簡単に、しかも正確にできます。
必須アイテムのような気がしました。
どうして今までやらなかったのだろう。
何とつまらない苦労をしていたんだろうと
後悔しました。
今回、付けてみてよかったなー。とつくづく思いました。

今までの火力調整は、炎の高さを見ながら、コックに付けた目印で
カンにたよってやっていたんです。
「強め」「中くらい」と言った程度の目安でしか、やっていなかったわけです。

今回微圧計を使ってみて
炎の大きさは、いかに、当てにならないか、
また、判別がむずかしいか、と言うことが、今更ながらよくわかったのです。

試しに、炎の大きさと、ガス圧の関係を撮影してみました。

a0042726_027431.jpg2.6kpa(最大)









a0042726_0292311.jpg2.0kpa









a0042726_03235100.jpg1.5kpa









a0042726_0345058.jpg1.0kpa









a0042726_0365981.jpg0.8kpa










a0042726_0382336.jpg0.5kpa









a0042726_046056.jpg0.1kpa










ガス圧が小さく変化したくらいでは、
炎の大きさはほとんど変化しません。
(熱量の変化が、炎の変化にはあまり敏感に反映されていないのです。)
今までは、焙煎曲線のイメージを
炎の大きさを目安に作っていた所があって
うまくいかなかった事が多かったのだと思いました。


今後は、
炎の大きさではなく、
微圧計の数値で、焙煎曲線をイメージしながら焙煎を行い。
そして、
修正を加えていきたいと思っています。
by tonnkiti2002 | 2006-01-30 00:48 | 焙煎機 | Comments(24)
Commented by sheaf at 2006-01-30 08:38
うひゃあ、凄いです!

>炎の大きさは、いかに、当てにならないか、
また、判別がむずかしいか、と言うことが、今更ながらよくわかったのです。

全く同感です。再現性のある焙煎には必須のアイテムだと、導入してみて強く思いました。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-01-30 19:53
sheafさん
いつも、ありがとうございます。
モーターで回転させる改造をした時は、満足感はありましたが、それほど味に影響する効果はなかったと思っています。しかし、この微圧計は、改造した満足感はそこそことしても、味作りに与える影響は、決定的です。
特にこのタイプの焙煎機は、排気調整がむずかしく、火力による温度調整で焙煎のほとんどが決まってしまうので、微圧計の取り付けは決定的です。データの精度が上がると思うのでこれからの焙煎が楽しみになってきました。
Commented by Monk at 2006-01-30 20:14 x
焙煎曲線を意識するのって重要なんだなぁ~っと思いました。
僕なんか、網や缶やけど本当にそう思いました。

それに再現したくなる味を一度でも出してみたいです。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-01-30 21:40
monkさん
実際にその通りなるかはまた別としてね、一応のイメージを作ってから、
焙煎に取りかかるわけです。実際にはイメージとズレてきたりしても、
それに合わせながら焙煎して。そして、完成の味を見て。
また元のイメージを修正して、そのくりかえし。
悩んでばっかりのような気がします。
再現性が少しでも高まれば、修正が的確になるような気はするわけです。
道はどこまで行っても遠い感じがしますけど、、、
Commented by UGQ at 2006-01-31 13:44 x
>再現性が少しでも高まれば
そうだな焙煎は後の抽出方法に至るまですべて意図的に行わなければと、常々思う。
簡単にいってしまったが、他にも季節、時間帯、生豆の状態、色んな要因が絡まってくる。
Commented by こいち at 2006-01-31 21:13 x
とんきちさん
こんばんは こいちです。

オイラは火の調整を目測でやっていますが、
やはり再現性のある焙煎には
微圧計が必要だと写真を見るとわかります。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-01-31 21:41
UGQさん
>すべて意図的に行わなければと、常々思う。
ほんとうにそうですね。
心に刻みたいと思います。
小さな事の積み重ねが、全て一つの目的に意図されている事が理想なのでしょう。
実行するのはとてもむずかしい事ですが、、、

それにしても、コーヒーと言うのは、なんとデリケートで、不安定で、
そして奥が深いのかと、思います
Commented by tonnkiti2002 at 2006-01-31 21:55
こいちさん
ありがとうございます。
ボクもいままで(つい先週まで)火力については、長年ズーッと目分量でやってきたのです。
学生の頃、手網で焙煎を始めてからずーっと。
そして先日初めて微圧計を使ってみて、驚いたのです。
ガクゼンとしました。
目から鱗が落ちたのです。
それを皆さんにお伝えしたくて写真にしました。
Commented by ロデム at 2006-01-31 23:52 x
こんばんは、ぼくも今注文中なんです、微・圧・計。
まだ入荷の連絡来ません(涙)

そうそう!とんきちさんも使用されているマツバ計器って僕の家から自転車で5分もかからないとこにあるんですよ、
「早く俺の微圧計作ってくれー!」って言いにいこうかな?(笑)
Commented by dridri at 2006-02-01 00:30 x
今晩は、いつもながらのすばらしいレポートですね。

20年前に買ったフジローヤル(3キロ釜)の焙煎機にも、じつはまだ微圧計が標準装備されていませんでした。しばらくは火加減に苦労しました。何も知らなかったので不便を感じた記憶があります。すぐに取り付けてもらいましたが、これは絶対標準装備にしなければ、とフジさんに言った記憶があります。そういう訳でもないと思いますが、今は立派な標準装備になり過ぎてしまっているとか、でもその分お高くなっているみたいです。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-01 00:30
ロデムさん
うひょー。そりゃあ楽しみですね。
注文してるんですか。早く来るといいのに。微・圧・計。
お・あ・ず・け。

>マツバ計器って僕の家から自転車で5分もかからないとこにあるんですよ、

エーッ。スゴイ。こう言う偶然ってすごいですね。
自転車で行って。一個ください!!って言えば5分後には手に入りそうなんですけどねぇ〜。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-01 00:46
dridriさん。こんばんは!!
レポートほめられちゃいました。ありがとうございます。
ますますやる気が出てきます。

「絶対標準装備」。力強いお言葉です。dridriさんも火加減で苦労されたのですか。今回初めてやってみて、その必要性がよーく分かりました。「絶対標準装備」ほんとうにその通りだと思います。
Commented by kick at 2006-02-01 02:20 x
確かに、微圧計は強い味方です。圧力をリアルタイムで表示します。何を測っているのかよく分らない温度計よりよほど当てになると思います。
ついでに書くと、気体は熱膨張しますから、1℃につき、1/273ずつ膨張します。うちのようにガスボンベが屋外にあるところでは、夏冬の気温差が約30℃ありますから、同じ圧力でもガス量が増えるため火力が約10%強くなります。

私のところでも書きましたが、焙煎曲線というより、豆の状態の方が正直だと思います。はじきの音(大きさ・音色・間隔…)とか香りの変化は、豆そのもののメッセージですから、これらが同じように推移することが、要するに再現性であると思っています。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-01 22:43
Kickさん。こんばんは!! コメントありがとうございます。

微圧計。火力の調整がカンに頼らなくていいのは何よりです。
ただし、これも、kickさんやUGQさんのおっしゃる通り、気温だけを取ってみても条件が常に変化している事ですから、「操作の再現」イコール「焙煎結果の再現」とはならないのだと思います。
最近よく読んでいるホームページ「粋」には「どのように熱を加えたかではなく、どのように豆が熱を吸収したか。」と書かれていました。「どのように豆が熱を吸収したか」の指標としては、kickさんのおっしゃる通り、豆の状態の変化が最も大切な事だと思われます。豆からのメッセージを聞き逃さないようなんとかがんばりたいと思っています。
豆の状態を見ながら調整を加えるにも、微圧計はとても強い味方です。微圧計を通して、焙煎の失敗や成功の原因が少しでも理解できるのではと期待しているところです。
Commented by niagara-cafe at 2006-02-04 08:02
微圧計いいですね!!
ぼくはツマミと目視によって火加減を調整していますが、いつもバラバラなもので、羨ましいです。
それにしても、とんきちさんのレポートはいつもながら参考になるなぁ。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-04 13:41
ナイアガラさん
こんにちは!! コメントありがとうございます!!
微圧計。試しにやってみたら、とても良かったですよ。
ナイアガラさんも同じタイプの焙煎機ですので、機会があれば、
ぜひ試してみてください。
もし材料や足りないものがあれば、こちらからも送れますので、
いつでもメールください。
お互い頑張っていきましょうー!!
Commented by ロデム at 2006-02-05 18:52 x
ボクもついに付けましたよ!
針が振れるだけで楽しい気分になりますね、テヘヘ。(ボクだけかな?)
嬉しかったのでただのご報告です。(オチなし)
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-05 19:23
やりましたね!!
「針が振れるだけで楽しい気分になります」よねぇ〜。よく分かります。
ますます、焙煎の腕が上がっちゃいますね!!

あんまり針が触れすぎちゃって、オーバーするとすぐ壊れるので
気をつけて下さいねー。
(針が戻らなくなって、一回修理に出したことあります。)
Commented by ロデム at 2006-02-05 20:03 x
針がオーバーしたりするんですね、アドバイスありがとうございます!
精密機器ですものね、気をつけます。

0〜3kpaのものにしたのですが、もう少しマージン取った方が良かったのでしょうか?(火力全開時2.05kpaを指します)

さて、今晩は焙煎(得意?の深夜焙煎!)でもして、久しぶりにレポートでも書こうかなー。
(このあいだ「ロデムさん、最近あんまり更新してないね」ってモンさんに叱られたしなー。)
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-05 21:24
何かの拍子で針が、くるっと一回だけ回ったんですね。
それで、もうオジャンでした。普段、特に、火をつけている時は3kapで全然問題ないんですけどね〜。圧が上がった原因をいろいろ考えているんですけど、元栓と調整のコックをひねる順番が悪かったのか、、、
未だによく分かりません。
焙煎のレポート楽しみにしてまーす!!
Commented by ロデム at 2006-02-06 00:02 x
オジャンなんですか?!
こわいですねー、まあまあのお値段するだけに、、、
修理代って結構するんですか?

今夜は焙煎やめました、なんだか最近背中が痛いんです(涙)
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-06 21:21
ロデムさん
そうです。一回でダメになってしまうんです。
修理代は3800円くらいだったと思います。
買いなおすよりは、ずっと安いんで良かったです。

調子の悪い時はあまり無理なさらぬ様。お大事にして下さい。
Commented by ロデム at 2006-02-12 14:23 x
トラックバックの練習にさせていただきました!
スミマセン。
Commented by tonnkiti2002 at 2006-02-12 15:28
ロデムさん
いえいえどういたしまして。じゃんじゃんやって下さい。

「トラバ」ビビります。一回くらいしかやった事ありません。
ボクも練習しなきゃ。


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