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焙煎機の改造2

手回しロースターの改造。できました!!
パチ。パチ。パチ。パチ。
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モーターで回ってます!!
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バンザーイ。バンザーイ。


モーターの取り付けは、こうなっています。
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《パーツについて》

1.モーター

a0042726_21345971.jpgメーカー:オリエンタルモーター
型番:OIK3GN-B
名称:インダクションモーター・3W・42mm
性能他:出力・3W、電圧・100V、
    トルク・12mNm
    回転速度・毎分2400回転
定価:5800円

前回は60mm角の大きいモーターのため、スペースに入りませんでした。そこで、今回は42mm角の小さなモーターを新たに買いました。6Wが3Wになり、力不足が心配でしたが、なんとか回っています。

2.ギアヘッド

a0042726_21515124.jpgメーカー:オリエンタルモーター
名称:ギアヘッド(モーターとのセット)
性能他:減速比・50
    回転速度・60r/min(毎分60回転)
    許容トルク・0.40Nm
定価:5500円

毎分2400回転のモーターを60回に減速しました。
ギアヘッドを変える事により、回転数を変える事ができます。


3.コンデンサー(付属)
1.5μF
コンデンサーを配線しないと、回転しません。配線によって右回り、左回りが変えられます。


4.ギア

a0042726_229193.jpg名称:SS1-34(一方の穴をφ5に加工)
価格:3465円(加工費含む)

『30mm程度の直径で、比は1:1。シャフト側はφ10、モーター側はφ5』
この条件にぴったりの既製品がなかったため、
右側の中穴を小さくする加工を購入時にお願いしました。




5.シャフト

a0042726_2220515.jpg前回は手作りで一応完成させましたが、納得が行かず、シャフトを加工してくれる人を捜していた所、知り合いにやってもらうことになって,大助かりです。
図面を書いて渡し、一週間ほどで作ってもらいました。ステンレスの加工で非常に精度の高いものを作っていただきました。
anBさん、ありがとう。
価格:プライスレス
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6.アングル(モーター側取り付け金物)


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アルミ製のアングルを切断と穴あけにより加工したものです。
絵を描いて、東急ハンズ・新宿店で注文し加工してもらいましたました。
(長穴の加工はできなかったので、自分でヤスリを使い加工しました。)
外注は精度が高いのでとても助かります。仕上げが非常に良くなります。



7.プレート(台座側、固定金物)


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2mmのスチール製のつもりが、途中で気が変わって3mm厚のステンレス製にしました。
東急ハンズで、切断穴あけの加工をやってもらいました。


8.その他

・複数のコードをまとめる時に使う「スパイラル」と呼ばれる、プラスチック材。
・各種ボルト、ナット、ワッシャー
・木製の取手(パイプ加工してある既製品)




《組み立て状況》

「モーター、コンデンサー、コードの配線。」
 友人、電気専門のABさん、がんばる!!
 ABさん、トッテモありがとう。 
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「モーター部分の金物の取り付け」
 とんきち、ちょっとだけ、がんばる。
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《完成》

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 →






改造前                       改造後




《テスト焙煎》

a0042726_2322385.jpg早速、300g焙煎してみました。モーターで回したからと言って、急にうまいコーヒーができるわけもないわけで、トラブルなく回転し、トラブルなく豆の出し入れができたので、ひとまずの成功と言えるでしょう。
手回しから解放され、温度計や時計を見たり、記録を取ったりに集中できるようになり、とても焙煎が楽になりました。モーターがかなり熱くなるのがちょっと心配だけど、
まずは、メデタシ。メデタシ。なのでした。


(次は、小型焙煎機の作成に向けて。GO!!)
by tonnkiti2002 | 2005-11-27 23:43 | 焙煎機 | Comments(15)

ドリップポット(ランブルポット)

1.
初めて、銀座カフェドランブルに行ったとき、
(上京したての、18歳!でした。)
相当にいろいろなカルチャーショックを受けたのですが
なんと言っても一番驚いたのは、
あのポットの先から、ネルの上に吸い込まれてゆく
糸のようなお湯の流れでした。
これには驚きました。

まるでポットの先から銀のネックレスチェーンを真っすぐに垂らしたような
キラキラとして、きれいな、安定した細い差し口!!



2.
ランブルでのデミタスのドリップのあらましを見てみましょう。

まず、沸騰したホーローのポットを、コンロから下し、
温度を確かめるように、ポットのふちを指でちょんちょんと触りながら
沸騰が冷めて落ち着くのを待ちます。

次に、やおらポットを持ち上げ、脇を締めてミゾオチのあたりで、
一定の角度を保つようにポットを右手で固定してしまうのです。

そして、静かに一滴、湯を落とします。
点滴の始まりです。
ひとしずくづつの湯が染み込んで、
コーヒーの粉の中心で10円玉くらいの大きさに成ってくると
今度は、左手で持っているネルの方を、小さく静かに、水平に回し始めます。
(ポットは固定しネルの方を回すドリップを、とんきちが初めて見た瞬間です。)

ネルを回す左手の動きに合わせるように、
固定しながらも、微妙に右手のポットを操作しているらしく
次第に点滴の間隔はせばまり、最後には湯が細い一本の線となり
ツツッーっと、一定の量がコーヒーの粉の中に吸い込まれて行くのです。

このときネルの中には、液体の量が増え続けているはずなのですが
まだ外側のどこにも、コーヒー液は、しみ出してはいません。
粉は湯を吸い込み、少しずつ膨らんできているのですが
泡が表面に浮き上がって来る事もないのです。
コーヒーの粉は、撹拌される事はなく、
徐々に増えていく湯の中で、原液が濃縮されている様に見えます。

注湯が途切れる事はありません。
ネルも回され続けています。

真っすぐな白い湯の糸は、胸の下あたりからヘソ位の高さに注がれ
濡れたコーヒーの粉の上で、くるくる回り、円を描き
やがて中のコーヒー液は増えて、重くなり、
ネルの側面から下方にかけて
少しずつ赤暗いコーヒー液が外の起毛ににじみ出し始めると
最後には耐えきれないように、
ポツリと。
最初の一滴が、銅製の小さなミルクパンの上に落ちてゆくのです。

(その一滴は、
 あくまで黒く、あくまで香り高く、
 濃厚なコーヒーエキスでなければ成りません。)

その後二滴、三滴とコーヒー液の落下の間隔が狭まり、
やがて一本の糸のようになり、
ネルの底の一点から、抽出された液が、乱れなく落ちてゆきます。

一方、上から継ぎ足されている湯もあくまでも一定で、一本の糸の様ですから、
上からの透明な糸と、
下への琥珀色の糸が、
ネルを挟んで同時に、同量、流れている様子で
何とも不思議な感じさえ受けるのでした。

液の色が薄くなり始め、十分に抽出されたと見ると、
最後は抽出不足の所に太いお湯をちょんちょんと注ぎ足したり
真ん中にザっと太い湯を注いだりして調整しています。

片手鍋の中のコーヒーが一定量に達すると
サッと。
ドリッパーはわきによけられ、流しに投げ捨てられ
(この瞬間がカッコいい! 「静」から「動」にかわる一瞬!!)
そして、何事もなかったかのように、
銅製のサーバーの中には、透明なコーヒー液だけが
静かに残されているのです。

スプーンを使い、浮いている二三のあわ粒がよけられ
カップに抽出液がサーブされます。

正確な時を刻みながら行われる一連の流れは、
まるでドラマを見ているような、深い感動をもたらします。
そしてそれを、さも日常の、とるに足りない事のように
次のコーヒーも、そして次のコーヒーも
平然と、かつ機械的に行っている人が
カウンターの中に静かに立っているのでした。

そのカッコ良さに、とんきちすっかり魅了されてしまいました。
(なんせ18才ですから。影響されやすいんです)


3.
その後、何度かランブルに通っているうちにわかった事は
なんと、あの、魔法のポットが、レジの所で買えるらしいと言う事でした。
早速、勇んで、ポットを買い入れたのです。

一緒にランブル通いをしていた同郷の相棒は、
紺色の、店で使っているのと同じ大きさのポットを買いました。
とんきちは、赤い色の小さな方のポットを買いました。

それが、これです。
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どうして糸のような湯が出せるかと言うと
湯口の先端の形状によるわけです。
下唇が長く、少しずつ細くなり、先端は少しだけ下向きにめくれているため
湯切れがよく、ぴたっと止まります。
(下にダラダタ垂れません。)
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コンロに直接かけると、藤で編んだグリップの下の部分に
火が回り込んで、燃えてしまうのです。
それでこんな風になってしまいました。
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その後も何度かマイナーチェンジをしながらポットが売り出されている様ですので、
気になった時は買うようにはしているのです。

これは、取っ手に藤が巻かれていないタイプのものです。
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ランブルのロゴもシールにかわり、はがせばどんな店でも使えるように成っています。

これは、最近出たステンレス製のものです。
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取っ手には、藤の編み込みが巻かれているのですが、
今度は炎返しの板がついています。

これはサザコーヒーに行ったとき、記念に買ったものです。
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ランブルのより、下唇が大きく下に反っているような感じがします。

カリタのこんなのも買ってみましたが
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結局は、ほとんど使わず、飾り物になってしまいました。
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4.
はじめてポットを買った日から、
今度は、とんきち、練習です。
あのような安定した糸を垂らすために
来る日も、何度も、練習です。
朝おきて、モーニングコーヒーを入れようとすると
湯の線がうまく出せません。
練習です。
パジャマのまんま、朝っぱらから、流しの前で
ポットで水を何度も垂らしているわけです。
(なんか、取り憑かれたような感じ。笑っちゃいますよね。)
(でもその時は真剣。)
先の形が気に食わないので、今度は金槌で先っぽをたたいてつぶします。
そんな事をしているから、ホーローがはがれてさびてしまいました。
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玄関先でカンカンやっている所を、同じ下宿の連中に見つかって、笑われたのを今でも覚えています。




そうして、はじめてポットを買ってから、ズーッと。
(20数年間)
今でも愛用のポットは、この一本になっているのでした。

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by tonnkiti2002 | 2005-11-20 15:21 | 道具 | Comments(19)

移山房

最初に言っておくと、山田幸男さんの店『移山房』はもうありません。
今年の4月17日になくなってしまった、不思議なお店のお話です。

1.
山田幸男さんの名前を初めて知ったのは、「銀座カフェドランブル物語」1990年。です。
(もう15年前になってしまいます。)
この本では、ランブル関口氏の弟子山田氏の最初の店の事をこう言っています。
「十一房珈琲は、関口珈琲が山田幸男を通して、現在進行形で血肉化している。」

これを読んだとんきち、思いました。
『十一房珈琲』行ってみたい! 
でもどうやって行っていいの?
住所も電話も書いていないし(当時はネットも何も普及していない時代ですから)
追求のしようがなかったのです。
結局行きませんでした。
(今思えば「blend」に、ちゃーんと載っていたんですね。本当に残念です。)

次に山田さんの名前を見たのは、柴田書店の雑誌「OYSYコーヒー・紅茶」1994年。です。
そこでは、カフェ ドゥ ワゾーの宗さんの紹介でこう言っています。
「ランブル出身のコーヒー店主は少ないが、荻窪移山房の山田幸男氏と並ぶ優等生」。と。
山田さんお店かわった様です。

そして3回目に山田さんを見たのは、今年出された「コーヒーに憑かれた男たち」2005年。
ランブルでのお弟子さんぶりが、詳しく書かれています。

山田幸男さんの店『移山房』。
行ってみたいです。
15年たった今度は、ネットがあります。
しかし、情報が少ないらしく
色々検索をかけるのですが、『移山房』なかなかヒットしません。
唯一いけそうなのは「こてまり珈琲」さんのブログの文で。
こんな事が書いてありました。

「日曜日です。またまた荻窪へ向かう。日曜日だけ開業というスタイルでちょっと普段はお目にかかれない店で、今回購入できてラッキーでした。」
(店先を写した写真までついています。)

わかりました!!
場所は荻窪。曜日は日曜日。
結局、今回も、住所も何も書いてありませんが
こてまりさんの写真をプリントアウトして、カバンに詰め込み、
電車に乗って。GO!!です。

2.
初めてなんです。荻窪。
来る前からわかっていたんですけど、やっぱり右も左もわかりません。
駅からどれだけ離れているかも、北口なのか南口なのかすらサッパリわかりません。
そうゆう時は、どうしたら良いんでしょう?
とにかく、デタラメに歩く事にしました。
気の向く方に。何となく。
しかし30分もデタラメに歩いていると、疲れてくるし
いい加減、帰りたくなりますね。
北口の交番!!
あそこで聞けば何かわかるかもしれません、、、、

「あのー。移山房と言うコーヒー豆屋さん探しているんですけどお。」

ベテラン風のお巡りさんが、住宅地図を探してくれています。
載っていない様です。

「日曜日しかやっていない店なんですけど。」
「写真はこれなんですけど。」

「隣に写っているクリーニングね。これわかりゃあインだけどねえ。見えないもんなあ。」
「わざわざ来るくらいだから、おいしいコーヒーでも出してるんだ。」
「えー。そりゃあもう。幻のコーヒーと呼ばれてまして。それはすごいと。」
(半分口からでまかせです。)
「それなら、こっちの方こそ教えてほしいなあー。」

大げさに言ったかいあって、若いお巡りさんたちも3人ほど寄ってきます。
その中の一人が、、、
「写真に写っている道路のブロックね、教会通りのやつじゃないの?これ。」
「教会通りですか?」
「どこにあるんですか?それ。」
「わかりました。とにかく行ってみます!!」

「幻の店見つけたら教えて下さいね。」
(お巡りさん4人に見送られて、豪華な出発です。)


3.
行ってみました。教会通り。
狭い路地で、沢山店が並んでいます。長〜い通りです。
だんだん店がなくなってきます。
終点の教会まで来ました。
『え?』
「移山房、なかったじゃ〜ん。」
引き返します。
今度は、教会の角を逆の方に曲がってみます。
ありました!!
やっと、ありました。写真の店が。
最初の本「銀座カフェドランブル物語」から数えて、15年越しの出会いです。
サッシのガラス越しに、中が見渡せます。

しかしね。
ガッカリです。
ちょっと、かっこわるー。
ふるくて。意味なく広い部屋。
中古の本棚と、きたない古本。
拾ってきたような家具や、ガラクタのようなものがバラバラに置いてあって、
こてまり珈琲では「工場の様」と言ってますが、
店と言うにはチョットためらいのある、
ビンに入っている焙煎豆も、しなびたような感じで色も薄く、、、

とんきちの専門店の豆の勝手なイメージでは、
「フルシティーでテカリのある、そして張りのある大粒の豆が、ビン詰めにされ
かっこいいラベルが貼ってあって、ピカピカ輝いている」
こんな感じなのですが、
ここは、照明の蛍光灯のせいか、しなびた感じがする豆が2種類だけ、
メニュー表にも5、6種類だけ。
焙煎機の排気も、部屋の換気扇に煙突の先をくっつけていて
外の道路に煙をボーボーと出しているんです。
古い富士ローヤルがからから回っています。

出てきた山田さんのイメージも、
なんか違います。
とんきちの思う、名店の焙煎士は、カフェドゥワゾーの宗さんや、どりっぷの川中さんや、
ヤギのヒゲが似合いそうな、やせ顔で、どこかぴりぴりした感じで
フトコロに刀を忍び込ませているような、いつも内心怒っているような、
緊張感のある人ばかりです。
しかし、目の前にいる山田さんは拍子抜けです。
どこにも、なんにも、隠し持っていないのです。
小柄で、丸顔で、小太りと言うよりはがっちりしたタイプで
銀ぶち眼鏡で、心からリラックスしているように、ニコニコしています。
鼻筋が通っている所は、他のマスターと共通しているでしょうか。
でも、ニコニコなんです。

なんか、いろいろイメージと違ってがっかりしたので
とりあえず、話しかけるのはやめにして、
ブレンドとブラジル・ピーベリー。200gずつ頼みました。
すると、今度は
古い冷蔵庫の中から、
ぼこぼこに歪んだ茶筒の缶を出してきて、
フタを止めていた、ぐるぐる巻きのガムテープをはがして
なんだか、カサカサした豆を出してくるのでした。

(良いとこなしの第一印象ですが、ただ一つだけ良いと思ったのは、
ピーベリーを頼んで「ピーベリーって良いんですかねえ?」とカマをかけた時の答えです。
『いやそうとも限りませんよ。これはたまたま良かっただけですから。』と言ってました。
「こりゃあ正直な人なんだなあ」「ブランドかぶれしてないんだな」と思いました。)


4.
ガッカリしながら家に帰って
飲んでみて、
ビックリしました。
本当にビックリ。
感動とビックリで、しばし呆然。
しばらく声なし。
心と体の求める。品のある。旨味たっぷりの。
砂糖を入れたかと思うほど甘い。
後味のきれいな。
絶妙コーヒーがここにありました。
新世界の体験です。
今までで一番のコーヒーかもしれません。

珈琲の最先端では
人格が味に出ます。
これは、確実です。
山田さんの事を知らなくても、
珈琲は語っています。

ランブルの上質な系譜は、
まさに、ここに生きていました。
その上にさらに、山田コーヒーがクリエイトされていると思いました。

感動コーヒーは、
涙が出そうになります。

こうゆうコーヒーが、
日曜だけのあの店で作られている事の不思議。
店の様子と、このコーヒーの落差はなんなんでしょう?
苦労して探したかいがあったなあと。ホント思いました。
どうして今まで出会わなかったんだろう。ホント後悔しました。

5.
次の日曜日には、またお伺いして、今度はコーヒーの感動を山田さんに伝えました。
焙煎も見せていただきました。
ブラジル・ピーベリーの1ハゼは、パリパリと行った感じの薄い音でした。
バチバチは爆ぜません。
『1ハゼ、2ハゼと言いますけど、皆さん火が強すぎるんじゃないですかねえ』
と言っていました。
焙煎機の中も見せていただけ、半熱風のドラムの説明をして下さいました。
シリンダーの突き当たりの全体が、φ5くらいのパンチングになっていました。

さらにビックリな事には、あと2ヶ月もしないうちに、閉店するとの事です。
「コーヒーに憑かれた男たち」の山田さんのページのコピーとともに
丁寧な閉店のご挨拶をいただきました。
そこには山田さんの経歴も書かれており
『十一房珈琲』も書かれてあります。
東京にはいまでも、有楽町と自由が丘に「十一房珈琲」があるのですが
開店時に仲間と相談して、同じ名前の店にしようとしただけで
経営は直接関係がないそうです。

その後4〜5回通いましたが、
ランブルを懐かしむ声はついには聞く事ができませんでした。

「再開する予定はないのですか?」と聞いた所。
『ハイ。今の所は、決めていません!!』と言う、
大きな声の、きっぱりとした返事が印象的でした。

『いつか、再開のおりには、ぜひ連絡を下さい。』と、メールアドレスを渡しました。
4月17日を最後に、
『移山房』は、もうなくなったのです。


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その後の夏には、
ていねいな暑中見舞いのメールもいただいきました。

これからも、山田さんのコーヒー人生に幸多き事を
心よりお祈り申し上げます。

コーヒーファンとして、
山田コーヒーの再開を心待ちにしております。
by tonnkiti2002 | 2005-11-13 00:28 | お店 | Comments(19)

CAFE 丸福珈琲店

先日、秋葉原の「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」に行ってきました。

9月にオープンした巨大電気デパートで、ディズニーランドより人を集めたとか、
相当話題になっていましたので、旧聞に属するかもしれませんが、
とんきち、新しいファックスに買い替えるのを口実に、
流行のスポットを見物に行ったのでした。

ドーンとそびえる巨大電気デパート。
入口のフロア案内を見ますと
4階売り場の横に、『CAFE 丸福珈琲店』と書いてあります。


ハテ?『丸福珈琲』とな?


脳内メモリを検索しますと、二つのことが思い当たります。

一つは、近くのスーパーで売っていた「丸福珈琲」。
大きめの栄養ドリンクみたいな、四角い小ビン入りのアイスコーヒーで
スーパー売りにしては珍しい、こってりとした深煎り珈琲エキスで
濃いのが好きなとんきちは、時々買ってきては、氷で薄めて飲んでいたのでした。
もう一つは、中国に住んでいる友人からのメール。
「上海に一人で乗り込んできて自家焙煎の店をやっている日本人がいるらしい」
「その人は丸福珈琲と言う所で修業した人らしい」 と言う情報が寄せられたのでした。
どっかで聞いた話だなーと思って、調べてみると
フレーバーコーヒーのホームページによく出てくる、「上海クン」の事だったのでした。
その時は「ふーん。上海クンってあのアイスコーヒーの店で修業したんだ」と思った程度でした。


さて、アキバの『CAFE 丸福珈琲店』です。


さっそく、買い物帰りに、よってみる事にしました。

オシャレな感じの今風チェーン店カフェですが、ロゴが丸に副の字だったり。
大正時代を思わせる白黒写真が幕板にレイアウトされていたり。
メニューに「浪速名物フルーツジュース」があったり。
ちょっと他とは違うぞ。と言う雰囲気もあるのでした。
手始めですので、ブレンドコーヒー420円と、小さなカップに入ったチーズケーキ320円を
頼んでみました。

出されたコーヒーカップには丸に副の字のロゴ。
それから、角砂糖が二個ついています。

席について周りを見渡すと、
少しくらい雰囲気ですが、色々工夫してオシャレを狙っているんだろうなー
と、思わせる、いわゆるカフェ風で、女性客も多いようです。
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コーヒーを、軽く、ひとくち、すすりましてと、、、、、

ゔっ。
げっ。げっ。
うーん。
ショックです。
ひとくち目で。この衝撃はいったい。
うーん。
グッときます。
濃いんです。
参りました。
煎りが深いんです。ごめんなさい。
こってり。こてこてです。
ストロングです。
世間は薄いコーヒーばっかでしょうがねーなー。と。
思い上がっていました。スミマセン。
とんきちの思うデミタスの2倍から3倍の濃さで、
しかも普通カップですから量まで3倍です。
合わせて9倍の迫力です。参りました。

とんきちの勝手な分類ですが、
コーヒーには「戦前コーヒー」と、「戦後コーヒー」がありまして
「戦後コーヒー」は、アメリカンタイプの酸味系のうすいコーヒー。
「戦前コーヒー」は、フレンチローストの真っ黒にがにがコーヒー。
少しくどいヨーロピアンタイプで、
今では滅多にお目にかかる事もなくなったタイプのこーひーです。

その「戦前コーヒー」がたった今。この目の前に。
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しかも周りは、最先端のマルチメディアで、オシャレカフェ。
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カップの中はドーンと9倍コーヒー。
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濃くて飲みきれないかもしれません。
チーズケーキ食べると、舌が救われます。

周りはオシャレカフェ。
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この落差。ショックです。

お店のパンフを見たり。帰ってきてネットで調べたりすると、
『丸福珈琲』と言うのは、「創業昭和9年」「千日前」で有名な
大阪の老舗喫茶店のようなのです。
「濃い珈琲の極み」ともかいてありました。
とんきちは東北出身で東京在住なものですから
関西方面の事は、とんと縁がないもので、知りませんでした。

大阪方面の皆サーン!!『丸福珈琲』が、東京でCAFEやってますよー!!
でも,コーヒーはそのまんまですよー。

しかし、あのストロングコーヒーが、一般に受け入れられるのでしょうか?
周りを見てみると、みんなジュースばっかり飲んでいるのが、ちょっと気がかりです。

コーヒーは間違ったコーヒーではありません。
甘みと、よい苦みの、パンフによりますと「決してえぐいものではなく、コクが深いのに、
後味はさっぱりしている」コーヒーです。

しかし落差がショック。

東京の皆さん。知らなかったらぜひ一度、行ってみて下さい。
決してCAFEの外観に惑わされないように。
大阪の老舗のコーヒーが味わえます。

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しかし落差がショック。
by tonnkiti2002 | 2005-11-07 00:44 | お店 | Comments(26)

焙煎機の改造1(3/8をめぐるあれこれ)

きょうは休日でしたので、
手回し焙煎機の改造に挑戦してみました。

目標は、
手で回している焙煎機を、『モーターで回そう!!』です。

どうやるかと言うと、
まず、ハンドルを取り外します。
かわりに、まっすぐな軸を取り付けます。
その軸に、歯車を付けて、
モーターの歯車と噛み合わせて、
手のかわりに、モーターでドラムを回転させようと言うものです。

絵に描けば、こんな感じです。

(改造前)
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(改造後)
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軸を交換するとなると、
まずはじめに、
この絵の中のネジが問題となります。

この世の中には、いろいろな種類のネジがあるはずです。
どんな種類のネジなら、ここにピッタリとあてはまるのでしょうか?
どうやれば調べることができるのでしょうか?

そこで、東急ハンズに行って、
いろいろなサイズのボルトとナットを実際にいくつか買ってきて
はめてみて、サイズを調べてみることにしました。

ネジなんて本気で探したことがないものですから、
売り場に行くと、本当にいろいろな種類のネジがあって、面食らいます。
M8とかM6とか、3/8とか、5/16とか、さっぱりわからないながらも
近そうなのを少しずつ買ってきて全部はめてみました。
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その結果、ネジの規格は(よく分からないけど)3/8(8分の3)です!!

ネジの規格が3/8(8分の3)に決まった所で、
次は、
先端に3/8のネジのある丸棒を準備しなければなりません。

どうすればよいのでしょうか?
丸棒を買ってきて、自分でネジを作らなければならないのでしょうか?
それならば、直径何ミリの丸棒を買えばよいのでしょうか?
今ついているハンドルの太さを、ノギスで測ると、およそ9.5mmですから
10mm=1cmの丸棒を買ってきて、
3/8のネジ山をネジ切り用のタップで切れば、
作れるかもしれないと、
最初はそう思いました。


しかし、そうは行かないのだそうです。

東急ハンズのおじさん(アドバイザー)によると

・3/8とは、ネジを作る時の丸棒の直径のことである。(=ネジの太さ)
・3/8とは、ネジの太さが1インチの8分の3と言う意味である。
・1インチは25.4mmだから、3/8とは(25.4÷8)×3=9.525mmで、
 およそ9.5mmの太さのネジとなる。
・だから9.5mmの丸棒にネジを切らなくてはならない。
・けれども9.5mmの丸棒は売っていない。売っているのは10mmの丸棒だから
 どうしても9.5mmの丸棒が欲しければ、10mmのを削って作らなければならない。
・ちなみに、M8とかM10とかは、ネジの太さが8mmや、10mmの意味なので
 M10のネジを作りたければ10mmの丸棒で作ればよい。

東急ハンズのおじさんの話をまとめると

1.ネジの番号。ありゃあ、ネジの太さのことだよ。
2.ネジにはMネジとインチネジがあって、
 Mいくつと書いているのはミリメートルを単位として使っていて。
 3/8とか5/16とか書いてあるのは1インチを単位として使っているんだよ。

と言うことになります。


メンドーなわけです。

インチを基本としたものと、ミリメートルを基本としたものが
二つあって、似ていても、当然、互換性がないのです。
おじさんの言うように
10mmの丸棒を削って3/8インチ=9.5mmにするのは、めんどくさいのです。
とてもできそうにありません。

そこで、結論としては、
最初から3/8のネジがついている丸棒を買ってきました。
(これは、モノクロ珈琲でsheafさんが紹介しているものとおなじものです。)
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木造建築で、柱や梁をコンクリの基礎にとめる時に使う、首の長いボルトだと思われます。
(建築では、メートル法と尺貫法の他にインチも使っているんですね)

これで、軸の交換は、うまくいきそうです。
元のネジ穴に、新しい棒がぴったりはまるはずです。


しかし、これでひと安心と言う訳には行きません。


新しいまっすぐな棒に、ストッパーや、歯車が
うまく付いてくれないのです。
なぜなら、
ストッパーも、歯車も、穴の径が10mmのものを、準備していたからです。

実際に買ってきた棒の径をノギスで測ってみると
8.5mmですから、棒が細く、1.5mmも隙間があいて
ぶかぶかと言うことになります。
(これもインチ単位のせいなのでしょうか?)

で、
とんきちは、どうやったかと言うと
0.1mmのアルミの板を、ハサミで長く切って
金属用接着剤を使って、グルグル巻きにしました。
歯車やストッパーの付く所だけ、
10mmになるように、太らせたのです。
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これでやっと、部品の完成です。
(新しい取手は、最初から中のくりぬいてある木の棒を、買ってきました。)
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これを組み立てますと
こうなります。
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取り付けますと
こうなります。
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できた。できた。
と。
よろこぶのも束の間。


このままでは、
モーターを取り付けるスペースがありません。
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それから、
準備してあった歯車では、
外径が小さく、
届きません。
なんとかしなくてはなりません。
どーしよー。

試行錯誤が
まだまだ
続くのでありました。

ずーっと
つづく。
by tonnkiti2002 | 2005-11-04 02:01 | 焙煎機 | Comments(9)