とんきちが、はじめに手を出した焙煎は、手網焙煎でした。
数えてみれば、今から20数年前ですから、相当昔の部類に属しますね。 当時は町田の近くの山の中に住んでいまして、 下宿のコンロで、よなよな焙煎しては、新聞紙に豆を広げて うちわでぱたぱたとやって冷やしていたのでした。 それをマヨーズ瓶に入れて保存し、ペーパーでドリップして飲んでいました。 (いまとあんまり、かわっていませんけど) これと言った手本もなく、雑誌に載っていた、 一ハゼ、二ハゼと言う基準をたよりにやってまして、 その割には、それなりに、うまかったような気がします。 新鮮なだけで満足だった。 または、固い豆や、水分の多い豆にはあまり手をださなかったのが勝因かもしれませんね。 それから他に誰もやっていなかったので (情報がなかっただけだと思いますけど) かなり優越感に浸ってました。 熱心に研究していた訳でもなく、そこそこに飲めればそれでよかったのでしょう。 当時使っていた手網は。これです。 もう最近は使っていないので汚くなっていますが。 十年近く使っていたことになります。 かなり満足だったはずなんですけど、 やはり問題もありまして、 それは何かと言うと、 「いつまでたってもコロンビアはうまくいかない。」と言うことです。 何回やってもコロンビアがだめなんです。 嫌な苦みや、渋みや、きつい酸味や いつも口に残るような嫌な感じに仕上がるんです。 それで、どうしたら良いんだろう?と思ったのが、 ものの始まりでした。 知り合いのマスターに相談して、アルミホイルで手網を上から覆ったり、 七輪に炭火を起こして、当時はやっていた炭火焙煎などもやってみましたが あまりうまくいかず。 じゃあいっそのこと手網をやめて、、、、、と。 次に買ったのがこれです。 しかし、これこそだめでした。 手網でやっていた調整ができなかったのです。 (手網焙煎は高さの調整で火力を自由に変えることができるのがよい所です。 豆の様子もよく見えるので、状態を見ながら調整できます。) それでも、なんとか使えるものにしようと 炎をもっと均等にして、遠赤外線を利用して なんて思いながら こんなこともしてみました。 たいした効果ありませんでした。 (今思えばこれは、周りを覆うカバーをつけなかったのが敗因です。きっと) (今からでも良いから、改造を考えてみよう!!) そして、次はこれです。 これは今のステンレス製ではなく、前の型の鉄製のものです。 これを作っていたのは『富士珈機』という会社で、ユニオンで卸していたものだったと思います。 最初から穴空きのものはありませんでした。 とんきちが買ったものは、長い間店晒しになっていたもので、 銀色のペンキもはがれていたので、 東急ハンズで耐火塗料のスプレーを買ってきて、自分で銀色に塗り直しました。 その後すぐに『富士珈機』の社長がおなくなりになって もう手回し焙煎機はなくなるのかとハラハラしていた所、 すぐにステンレス製のものが発売され、ほっとしたのです。 どうしたのかと、合羽橋のユニオンで聞いた所 「新しいのは、うちで作らせているんだ。」と言っていました。 その時にあたらしく、パンチングメタルのものも出たのでした。 つづく
by tonnkiti2002
| 2005-10-27 00:41
| 焙煎機
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