はじめに 小型焙煎機を作ろうと思い立ったのは、今からちょうど一年ぐらい前。 思い立ってから半年くらいは、図面を書いたり、部品を探したりして 精力的に取り組んでいたのですが、 その後は、未完成のままで、ほったらかしにしていたのです。 前回、手回し焙煎機の改造が一段落しましたので ここらでもう一度、小型焙煎機の作製に取り組もうと思い直しました。 今回は、おさらいと言う事で 半年ほど前の製作が、どこまで進んでいたか、どんな事を考えて作っていたか、 その辺をここでまとめて置きたいと思います。 きっかけ きっかけは、なんと言っても、 ノンタンさんの『フレーバーコーヒーのホームページ』で紹介されている 「煎っ太郎」をはじめとする一連の小型焙煎機の改造シリーズでしょう。 手回し焙煎機では、焙煎の再現性や作業性に限界を感じていましたし かと言って、本チャンの焙煎機は買えないと思っていましたので、 ノンタンさんの手法を見て、自分もなんとかできないかと、かねがね思っていました。 それから、決定的だったのは、 tujimoさんの『COFFEE ARCHIVE』で紹介されている自作の焙煎機です。 ここでtujimoさんは、ネットでの部品の調達、板金加工の外注と言う方法で 見事に、シンプルな小型焙煎機を完成させています。 ノンタンさんの所で「自分には金属加工ができそうにもないなあ」と思っていただけに 「tujimoさんの方法ならできそうだ!!」と思い、作製に着手したのでした。 目標 ・焙煎能力500g程度 ・シリンダーの交換可能(直火→半熱風) ・シリンダーと炎の距離の調整 ・シリンダーの回転数の調節 ・排気量の調節 ・デジタル温度計による釜内の温度測定 ・微圧計によるガス圧の微調整 ・LPガス使用 ・100Vの電源でモーター駆動 ・その他/キャスター付きで移動可能、チャフ受けの引き出し、テストスプーン等々 色々欲張ってみましたが、「できる所まではやってみたいなあ」と思っていたわけです。 予定としては、1号機はコスト無視の実験機、2号機以後は簡易な実用機、と考えていました。 進め方 方針が外注による製作ですから、相手にわかるような図面が必要です。 図面を起こすには、部品の寸法がわからなければ、書き様がないのです。 また、立体のイメージが湧かずに細部に不具合が出る事も考えられますので 実物大の模型を作りながら製作を進める事としました。 製作の順番としては、 イメージスケッチ ↓ 部品調達 ↓ 作 図 ↓ 実物大模型 となり、問題があれば元に戻って、同じ事の繰り返しで修正していきます。 スケッチ なにぶん1年前の事なので、どの段階でのスケッチか忘れてしましましたが メモ帳に書いていた、思いつきのあれこれを集めてみました。 全体のイメージ ボディーの展開図 ボディーの構想 テストスプーン モーターの取付 キャスター 操作盤 後日、『COFFEE JANKIES』のrucolaさんの所にも似たような絵があって、ビックリした事があります。 それから、自分だけのアイディアかと思って喜んでいると、井上製作所にも似たような所があって、がっかりした事もありました。 部品の調達 ・ベアリング(ピローブロック) メーカー名:FYH 商品名:ベアリングブロック 型番:UFJ000J 備考:中心軸がφ10のもの、ドラムの軸受けに使う 価格:710円×2 (民伝動機 http://tamiden.com/) ・モーター(モーター/ギアヘッド/コントロールユニット) メーカー名:オリエンタルモーターhttp://www.orientalmotor.co.jp/index.html 商品名:ACスピードコントロールモーター 型番:モーターUS206-401/ヘッドギア2GN9K コントローラーSOL2M4 備考:シリンダーの回転数を調整できる。 可変速度範囲(US206-401の場合) 高速155r/m 低速5r/m 価格:モーター13700円/ヘッドギア4600円 コントローラー2210円 (民伝動機 http://tamiden.com/) ・カップリング メーカー名:? 商品名:カプリコンミニ 型番:MST-20、8×10 備考:モーター軸φ8とシャフトφ10を直接連結す る。弾力性があり芯がずれてもある程度許容 できる。 価格:2500円 (民伝動機 http://tamiden.com/) ・バーナー メーカー名:山岡金属工業(ヤマキン) 商品名:家庭用たこ焼器「こだま」 型番:Y-03D ,LPガス用 備考:ノンタンさんのページを参考に採用した。 価格:?(東急ハンズ新宿店) ・微圧計 メーカー名:MTB サイズ:φ75(外径) 範囲:0〜5kpa 備考:三田計器社で直接買った。http://www8.ocn.ne.jp/~mitakeki/ 価格:? ・デジタル温度計 メーカー名:ドリテックhttp://www.dretec.co.jp/ 商品名:クッキング温度計 型番:0-203 備考:使用温度範囲−30°〜+250° 既製品のケースを交換して小型化を図った。 価格:2360円(東急ハンズ新宿店) モックアップ(実物大模型) 紙とスチロールパネル(2mm)。木またはプラスチック製のアングルを使って 実物大の検討用模型を作ってみました。 バーナーの取り付けです。 上下にスライドし、蝶ネジで固定するように考えました。 前面パネルの様子です。左が操作盤になります。 操作盤は、上が温度表示,中が回転方向の切り替えスイッチ,下が回転速度のダイアルと、電源スイッチになります。 後ろ面のモーター取り付け状況です カップリングによるモーターとシャフトのジョイントです。 微圧計の配管です。これを本体のボディー右に取り付けようと思います。 操作や調整が全て前面に来るように考えました。 図面 図面は、CADの扱いがわからないものだから、もっぱら方眼紙に手書きとなります。『へたくそでも相手に伝われば良い』『これは作業する方への指示書である』と言う方針で、開き直っています。 少なくても必要な寸法はみんな盛り込まなければと思い、何度も書き直しをしています。 まとめ 本当は、完成させてからレポートしたかったんですが、 自分へのプレッシャーをかける意味でも、中間発表といたします。 かけ声倒れにならない様、完成までなんとか漕ぎ着けようと思っております。 その節には、またこの場でレポートさせていただく所存でございます。 なにとぞ今後ともよろしくお願いいたします。 とんきちでした。
by tonnkiti2002
| 2005-12-05 01:14
| 焙煎機
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