とんきちのコーヒーレポート
2012-12-24T18:17:59+09:00
tonnkiti2002
こんにちは。ぼくは『とんきち』です。コーヒーについて報告します。よろしくね。
Excite Blog
焙煎機の作製6(実験君1号)
http://tonnkiti.exblog.jp/3429235/
2006-04-03T00:22:11+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-04-03T00:22:11+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
最近休日出勤が続いてまして
今回、やっと二連休する事が出来ました。
おかげで、本日
ついに。
焙煎機を完成させる事が出来たのです。
『実験君1号』(JK-1)と命名いたします。
まずは完成の写真をご覧下さい!!
(既製品の各種部品、各種機能につきましては、小型焙煎機の作製1. 2. 3.を、ご参照ください。)
長かったですね〜。
よくぞ、あきらめないで、ここまでやってきたと思います。
自分で自分をほめてやりたい気分です。
なんとか、格好だけでも
皆様に、完成を報告する事が出来ました。
バンザーイ!!
バンザーイ!!
です。
正面のパネルはこうなっています。
ふたを開けると、こんな感じ。
チャフの受け皿は、こんな感じです。
ちなみに、カバーをはずして
中を見ますと、
こうなっています。
ドラム内の『撹拌翼』については、
結局、「曲線」はやめて、「直線」で作る事にしたのです。
多少のすき間があっても、
豆が挟まったりしない限り大丈夫と思い、
直線で作ってみました。
こんな感じです。
テストスプーンは、
このようにして作りました。これらの部品を木ネジでつなげます。
ちなみに、下の柄の赤いテストスプーンは、
ロデムさんからプレゼントされた
『特製テストスプーン』です。
何でも、仕事の合間に、ご自分で溶接して作られたそうで
重量感のある、非常に美しい仕上げになっています。テストスプーンを取り付けている部分を、内側から見ますと、
このようになっています。
これは、組み立て中の写真です。
最終的に、
以前作った、テーブルに設置する事にしました。
次回は、
テスト焙煎をしてみようと思います。]]>
小型焙煎機の作製5
http://tonnkiti.exblog.jp/3379293/
2006-03-23T01:25:41+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-03-23T01:25:41+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
きのうの休日。
たのんであった焙煎機が到着しました!!
「焙煎機」と言っても、加工した部品ですから
まだまだ、組み立てや調整が
これからな訳ですけれども、
何はともあれ、
設計したものが、
形となって手元に到着したのですから、
まずは、めでたい事です。
箱を開けますと、
こんな感じです。
中から取り出してみますと、、、、
これがシリンダーです。右のものが熱風タイプ。左が直火タイプになります。
パンチングメタルは、φ4mmのものを使っています。
筒の部分は厚みが2mm。底の部分が3mmとなっています。
熱風タイプの方の2mmは、ちょっと厚すぎました。
重いため、モーターの能力が追いつくか心配ですし、
厚いため、バーナーの能力が足りないかもしれません。
直火タイプの方は、
まあまあ、行けそうな感じでしょうか。
つぎに、これが前後のパネルになります。
左が前面パネル。右が背面パネルです。
厚さは3mmですので、
かなり重量感があります。
前面パネルには、テストスプーンを差し込むための
長さ30mmのパイプが溶接してあります。
左がシリンダーのカバー。中央がモーター取り付け台。左がスイッチ盤になります。
面白いので全部出して
並べてみました。
これは、右側の側面パネルです。パーツが分かれているのですが、
つなげると、このようになります。
バーナー取付け台です。
これがバーナーですのでこのようにして、台に取り付けます。
仮り組みに移ろうとして
実際に、側面パネルにネジを通してみた所
0.5mmほど幅が足りない事がわかりました。
ネジ棒が入っていきません。
設計のミスです。
寸法の指定を間違えました。
早速。ヤスリで削って調整です。いつもは、金属加工が苦手で、あまりやりたくはないのですが、
もうそんな事は言ってられません。
切削油を注しながら、
ひたすらヤスリがけをして寸法に合わせます。
そうこうしているうちに
また、不具合が見つかりましたので
今度は、金切りノコで切り込みます。
部品を少しづつ整えながら、
仮り組を進めます。
やっとこ、
ここまで来たんだなー。
と。
感慨ひとしおです。
思わず遠くまで来てしまいました。
はじめは、ほんの思いつき程度だったものが
『ついに、こんな事になってしまいました。』
と言うのが正直な感想です。
さて、これからどうなるのでしょうか?
うまく動くのでしょうか???
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小型焙煎機の作製4(第2回中間報告)
http://tonnkiti.exblog.jp/3294731/
2006-03-05T22:21:32+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-03-05T22:21:32+09:00
tonnkiti2002
未分類
1.
焙煎機の作製について
最近は、まるでリポートしていなかったので
なんにもやっていないような感じでしたが
実のところは、それなりに、話は進んでいまして、、、、
(とは言え、今は一番宙ぶらりんな時なので
ほんとうは、とても報告しづらいのですが)
簡単に状況を話しますと、
全ての部品の図面が出来上がったのが2月の中頃です。
全部で14枚に成りました。
はじめに、本体の前面と後面、それから左右側面のパネル、上のカバー、
これら6枚の図面が出来ましたので、
途中ながら、
早速、板金屋さんに、持ち込んで、見積もりをお願いしたのでした。
以前報告した事のある、
職場の近くある「M.H.M」と言う
精密板金の看板を出している工場に
直接図面を持ち込んだのです。
外はこんな感じ
中はこんな感じです。
事務所では、
ボクの持ち込んだ手書きの図面も、
三次元のCADに打ち直してくれる様です。
見積もりの結果は、
最初に持ち込んだ図面6枚分で
8万5千円でした。
そして後日、さらに、残りの図面8枚を合わせまして
最終的な見積もりは、
全部で『17万5千円』。と言うことになったのでした。
ちなみに、ドラムを取り替え式にして
『半熱風』の物を追加すると
20万円程度に成るそうです。
ドラムの値段が2万円位するわけです。
材料にパンチングφ4mmを指定したところ
普段工場で使っていないので、新たに買う事となり
パンチングの材料代だけで1万円になったと言う事です。
細かい部品類で溶接が何カ所もありまして、
溶接が入ると、
加工費が高くなる様でした、、、、
2.
さて。
『17万5千円』!!
正直
悩みました。
これは、
安いのでしょうか?
高いのでしょうか?
はじめは、
ほかの板金屋さんからも見積もりを取って、、、
などと考えていましたが、
図面を持って何度も行ったり来たりしているうちに
いろいろご迷惑をおかけして、
社長さんにも
申し訳ないような気がしてきて、、、
(実際、迷惑をかけているわけですが)
考えてみれば、当たり前の値段のような気もするし、、、
それとも
これから図面を変更して
もっと安く、、、、
など。など。
いろいろ考え、迷いました。
(生活感覚から来る
絶対値としては、
決して安い値段ではないわけです。)
3.
色々悩んだ末。
最終的には、
やる事にしました!!
やらずに学ぶ事もあるでしょうが、
やってみて初めてわかる事もあるでしょう。
最後まで仕上げた時に初めて、
自分の中で、おのずと評価も定まる事でしょう。
少し、高い授業料に成るかもしれませんが
自分で加工する技能がない以上
仕方がないのかもしれません。
とにかくやってみて、それから、考えてみる事にしたのです。
(次の事を考えるのはチト早すぎますが
次回トライするのなら
板金加工10万円に、ぜひ挑戦してみたいと思います!!)
4.図面
14枚全部のせますと、ちょっと多いので
とりあえず6枚ほど紹介いたします。
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マンデリン・スーパーG・シボルガ
http://tonnkiti.exblog.jp/3222430/
2006-02-19T18:42:34+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-02-19T18:42:34+09:00
tonnkiti2002
焙煎
一週間ほど前に第一回共同購入の生豆が届きました。
これです。
発送の総数が十三名分と成るはずですから、荷造りだけでも、かなりな手間だったと思われます。
購入の世話役を引き受けて下さったkickさん
ほんとうにありがとうございました。
生豆は三種類。各3Kgづつ届きました。
「マンデリン」と「タンザニア」と「ザンビア」です。
それから、ありがたい事に、豆の種類ごとそれぞれにkick coffeeのお手本になる焙煎豆がついてきています。
三種類の中で一番気になったのは、やはりマンデリンでしょうか。
ふだん、とんきちは、コロンビアばかり焼いているものですから
マンデリンの、豆面がつるっとして水分が多く異様に重たい濃い緑の豆は、
コロンビアによく似ているタンザニアやザンビアの見栄えとは明らかに違うものがあり、
とても気になるのです。
2.
さっそくマンデリンを焙煎、、、、する前に、
お手本のkick coffeeで、マンデリンを勉強してみたいと思います。
見た感じ、豆は黒々として深煎りです。
しっとりとしたテカリ具合。大粒な感じで堂々としています。
手に持つと軽い感じがしますので、よく水分が抜けているのでしょう。
香りは、独特な甘い香りがほのかに匂ってきます。
(ここまで深く焼いてOKなんだな)
と思いました。
いつものいれ方で、いれてみましょう。
豆は35gです。
挽き方はナイスカットミルのダイアルで5番。
やや粗挽きです。
お湯はやかんで沸騰させてから、ドリップポットに移します。
抽出は、コーノの円錐形のペーパーで、松屋式の金枠を使い、
点滴をしながら、枠の方を動かす方法で行います。
実際にいれて見ますと、この「マンデリン」はお湯を差してもあまり膨らんでは来ません。
ちょっと不安になりますが、膨らみは鮮度の目安程度で、味とは直接には相関しないような気がします。あまあり気にしすぎない方が良いのでしょう。
右の計量カップが75ccでテミタス用(一番だし)
左の計量カップがその後の出がらし100cc
(薄め用に使う二番だし)
抽出中の泡の色が、黒くもなく白過ぎもせず、なめらかな感じで
抽出が終わって、残った泡が、きらきらと虹色に光っていると、うまくいったなーと思います。
さて、肝心のデミタスの方のお味は?と言いますと
『非常にクリーミーです。深みのある甘さが特徴で、すっと口に入ってくる滑らかさと全体に広がる濃厚さに驚きました。トロ味がデミタスにジャストフィットです。酸味は際立ったものとしては感じられませんでした。冷たくなってくるとようやく苦みが出てくる様でした。』
とてもいい物を飲ませていただきました。
3.
さていよいよ焙煎です。
しかし、ここでもkick coffeeのおかげです。
例えるなら「灯台のあかり」のような物です。
初めて買った、焼いた事のない種類の豆ならば、
普通なら、とりあえずテキトーに、闇雲に焼いてみるしかないのです。
灯台のない闇夜の海と同じです。
しかし、今回は同じ豆を焼いたお手本があります。
この灯台を目安にして進めばいいのです。
これはほんとうに画期的な事です。
いままでこんな事は一度もなかったのです。
この事だけをとってみても「珈友会」の共同購入に入ってよかったなーと、
つくづく思います。
焙煎の方針としては、
とりあえず「深煎りを目指す。水分を良く抜くように、最初は強めの火で入って、徐々に押さえていく。」としてみます。
今回(先週の日曜日)の焙煎は以下のように進行しました。
予熱。195℃まで温度を上げてから火を消す。
110℃までさましてから再点火。
130℃で生豆300g投入。このとき火力は1kpa。排気はスライド式のフタで10mm
4分で150℃。火力を0.8kpaにしぼる。
5分で170℃。火力を0.6kpaにする。
11分30秒で1ハゼ。211℃。排気を20mmにする。
15分30秒で2ハゼ。228℃。
18分ころ。途中で火を止め、二ハゼの終盤で煎り止め。237℃
出来上がった豆をかじって見ますと、
さらさらと粉のようになって口の中で崩れます。
これは、いい事です。
国分寺「どりっぷ」のマスターに教わった、
深煎りの成功例の条件の一つができています。
ハニカム構造がきれいにできた時このような現象が起こるのだろうと思っています。
4.
翌日、期待して飲んでみました。
ちょっとガッカリです。
鋭い苦みが際立っているのです。
Kickさんの珈琲で感じた「クリーミー」の他に
「邪魔な苦み」が別にある感じです。
試飲・2日目、3日目、4日目、どんどん苦みが膨らんでいきます。
芯焦げの状態でしょうか?
それとも水がよく抜けないうちに焙煎が表面だけ進行したのでしょうか?
少し火が強すぎたり
前半が早すぎたりしたのかもしれません。
試飲・5、6日目
苦みが減っています
試飲・1週間後
いやな苦みではなく、
飲みやすい、あとの引かない苦みにかわっています。
不思議です!!
コクと甘みが増しているようにも感じます。
ほんのちょっと渋みが後味に感じられるでしょうか。気になるほどではありません。
いつの間にか、もう一杯飲みたい珈琲に変わっていました。
と思ったらもう焙煎豆の残りが100gだけです。
これからまた焙煎しようかと思います。
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微圧計の取り付け
http://tonnkiti.exblog.jp/3109609/
2006-01-30T00:48:30+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-01-30T00:48:30+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
前回、新しく設置したガス台に、
今日は、微圧計を取り付けました。
やはり、コンロについているガスコックでは、
調整がむずかしく、
思い通りに火力(=与える熱量)を調整する事ができないので
微圧計が必要と思ったからです。
1.
微圧計を手に入れて、配管すると言う事は、
(モーターやガスボンベを調達したときもそうでしたが)
手に入れる前は、自分にはなじみのない別世界の物で、
いざ買おうと思っても、店探しから何まで皆目見当がつかず、
非常にむずかしくて、いろいろ苦労してしまうのです。
しかし,不思議な物で、一回でもそのハードルを越えてしまえば
二回目は、何の苦もなく、
アーラま〜あ簡単。今まで何を苦労していたんでしょう。と言った具合で、
コンビニで買いものするくらいに、当たり前に
すぐに手に入れてしまう事ができるのです。
一回目と二回目のこの落差。ほんとうに不思議な物です。
あんなに、悩んだりしたのが、ウソの様です。
ですから、
もう一度、微圧計を準備して、配管するなんて事は
すごく簡単。
あっと言う間に、できちゃいます。
こんな感じです。
微圧計は5kp。外径φ75のものを取り付けました。
試しにガスボンベの元栓を全開にして量って見ると
針は2.6kpaを差しますので
微圧計は5kpaではなくて最大3kpaのものを準備した方が良いと思いました。
2.
早速。コロンビア・エメラルドマウンテンを300g焼いてみる事にします。
今日の進行はこんな具合です。
予熱130℃で投入
94℃から始まり火力は0.6kpa スライド式の排気は0mmで閉めた状態。
5分後137℃で火力を0.7kpaに、排気は0mm.
9分後170℃で火力を0.8kpaに、排気は10mm
10分後180℃で火力を0.9kpaに、排気は10mm
13分後204℃で一ハゼ。火力を0.8kpaに、排気は15mmに
17分後225℃でニハゼ。火力を0.4kpaに、排気は40mm
二ハゼのピークが来る前に終了(18分ちょっと前)
煎り上がりはこんな感じです。
豆をかじって見ますと、
まず香ばしい甘さ,次にかすかな酸味が、
そしてどんどん酸味が強くなり、
後味は甘みが残る感じ。
最近、失敗続きだった「いやな苦み」が消えているので
「もしかして、うまくいったのでは?」と言う期待感があります。
しかし、酸味が強すぎるかも、、、
3〜4日たってから実際にいれてみないと、
何とも言えませんが。
3.
さて、「微圧計」ですが、
効果は、なかなかいいです。すごいです。
火力調整が、とても簡単に、しかも正確にできます。
必須アイテムのような気がしました。
どうして今までやらなかったのだろう。
何とつまらない苦労をしていたんだろうと
後悔しました。
今回、付けてみてよかったなー。とつくづく思いました。
今までの火力調整は、炎の高さを見ながら、コックに付けた目印で
カンにたよってやっていたんです。
「強め」「中くらい」と言った程度の目安でしか、やっていなかったわけです。
今回微圧計を使ってみて
炎の大きさは、いかに、当てにならないか、
また、判別がむずかしいか、と言うことが、今更ながらよくわかったのです。
試しに、炎の大きさと、ガス圧の関係を撮影してみました。
2.6kpa(最大)
2.0kpa
1.5kpa
1.0kpa
0.8kpa
0.5kpa
0.1kpa
ガス圧が小さく変化したくらいでは、
炎の大きさはほとんど変化しません。
(熱量の変化が、炎の変化にはあまり敏感に反映されていないのです。)
今までは、焙煎曲線のイメージを
炎の大きさを目安に作っていた所があって
うまくいかなかった事が多かったのだと思いました。
今後は、
炎の大きさではなく、
微圧計の数値で、焙煎曲線をイメージしながら焙煎を行い。
そして、
修正を加えていきたいと思っています。
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焙煎コーナーの新設
http://tonnkiti.exblog.jp/3067067/
2006-01-22T17:44:03+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-01-22T17:44:03+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
自室に、
焙煎専用のガス台を作る事にしました。
(焙煎コーナーの新設を思いついたのです)
1.
ほんとうは、
専用の焙煎室が欲しいところなのですが、
賃貸の部屋では、当然、できそうにも有りません。
今までは、キッチンのガス台の上に
その度ごとに、焙煎機を設置して
その度ごとに、片付けていたので、
やはり、なにかと不便だったわけです。
専用の焙煎室とまでは行かないまでも
自室に専用の焙煎コーナーが設置できれば、
いつでも好きな時に、
一定の環境で、焙煎作業ができるわけですから
理想に一歩でも近づけるような気がします。
自室で焙煎を行うには、
キッチンとは違って、
ガスがない。換気設備がない。など、いろいろ問題が有りますので、
それらを、ひとつひとつ解決する必要が有ります。
今までは、
何となくめんどくさがって、やらずじまいでしたので
今回は、なんとか、そこを乗り越えて
新しい焙煎コーナー作りに挑戦してみる事にしました。
2.
設置場所は、
自作した「棚」と「机」の間の、
デッドスペースを使う事にします。
ここです。幸い、ここは窓際ですので、換気扇も取り付けられそうです。
また棚の側板にビスを揉んで、直接台を取り付ける事も可能です。
ガスは、
都市ガスの元栓が、部屋までは来てませんので
ナイアガラさんに倣って、
LPガスをボンベごと購入する事にしました。
(ネットで調べてガス屋さんに電話し、配達をお願いしました。)
これです。ガス屋さん曰く、5kgのボンベまでなら室内に置いても良いそうです。
安定器も別途取り付けてもらいました。
換気扇は、窓取り付け用のものを
ネット通販で7300円で買い、
組み立て、取り付けを行いました。
カーテンは、火のそばでは危険ですので、ブラインドとなっています。
ガス台はユニオンから専用のものを
買いました。
設置用のテーブルは、木製とし
寸法を測り、ホームセンターで材料をカットしてもらい
自分で組み立てます。
材料はこれです。
天板の取り付け状況です。
汚れを防ぐためと、ビスの頭を隠すために
プリント合板を木工用ボンドで貼付けました。
側面には、ステンレス板を両面テープで貼付けました。
設置後の様子です。
ボンベは、普段は、
棚の下のロールスクリーンの中に隠します。
(写真左)
机と棚の間に設置
(写真右)
自作コーヒー棚と焙煎コーナー
できました!!
これで、焙煎コーナーの完成です。
部屋内に煙が広がらない様に
換気扇にフードを付けるとか
台の下の部分に、焙煎豆の冷却装置を取り付けるとか
今後、色々な追加も考えられそうです。
少しずつ楽しみながらやっていこうと思っています。
3.
新しいガス台になりましたので
早速、焙煎を試してみる事にしました。
ガスの調節レバーは、操作が微妙で
一応サインペンで、目安の印をつけてみましたが
火力の調整が難しいようです。
コロンビア300gを20分ほどで
フルシティー程度に焙煎しました。
新しいガスコンロに早く慣れるように
何度か練習をしてみたいと思います。]]>
チャフ(喫茶・豆売り)
http://tonnkiti.exblog.jp/3017456/
2006-01-14T00:51:40+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-01-14T00:51:40+09:00
tonnkiti2002
お店
−喫茶店「風車」−
コーヒーとの出会いは
高校一年生の秋か冬、だったと思います。
高校の生物実験室の黒板の前で、
小学三年生からの幼馴なじみが、
こんなことを言ったんです。
「ネーチャンに聞いたんだけど、駅のほうに、
カウンターだけの小さい喫茶店があるらしいんだ。」
その小さい喫茶店に反応したボクは、
「こんなくらい?」と言いながら
三畳間くらいの大きさの箱を、生物実験室の黒板の前で、机を縫いながら、
グルーっと書いて見せたのです。
(子供が陣取りをするように)
「そうそう、そんなくらい。」
「えー。そんなめずらしいのがこの町にあるんだ〜。すごいなあ。」
(ほんとは東北弁で言ってますけどね)
「今度言ってみようか!!」
早速、次の土曜日、部活の前に、学校を抜け出して
自転車コイでいってみました。
その小さな喫茶店。
場所は駅の近くで、
名前は「風車」と言います。
学生服のまんまの中学出たてのような子供でしたから
店の人は、さぞ珍しい客だと思ったことでしょう。
間口が狭く、奥に長い
たった六席のカウンターだけの小さな喫茶店でした。
アラジンの魔法のランプみたいな、
口の長いポットで入れているのもはじめて見ましたし。
ネルドリップもはじめてみました。
メニューの看板には、みたこともないコーヒーの名前がずらーっと
「ブレンド」や「各種ストレートコーヒー」の他に
「フレンチ」
「エスプレッソ」
「カフェオレ」
「カフェロワイヤル」
「トルコ風」
「中華風」なんてのもありました。
今ならあたりまえのメニューも
なんせ、25年以上も前の岩手の田舎町のことですから
そりゃあもー。カルチャーショックなわけです。
一緒に行った相棒が何を頼んだのか覚えていません。
とんきちは、なんだか、ぜんぜんわからずに、
ただカッコよさそうだったから「フレンチ」を頼みました。
小さなランチョンマットの上に
水とミルクと砂糖つぼを乗せまして
そこに
出てきました。「フレンチ」が
なぜか、かなり緊張して、あがっていたと思います。
カッコつけと言うか、義務感と言うか、背伸び感で
「ここは、ブラックで飲まなくては。」と思い込み
今までやったこともないくせに
あたりまえのような顔を作りながら
砂糖を入れずに飲んでみました。
〈ニガー。〉
〈とっても。ニガー〉
無理をして、でも平静を装って、
最後までブラックで飲みました。
(そおゆうお年頃だったんですねー)
店を出てから、もうコリゴリだ、とはならずに
「また行こうな〜。」となりましたので、
感じ入るところがあったのだと思います。
「メニューを全部征服しよう」とか言いながら
それから毎週土曜日、必ず相棒と二人で、
学生服のまんまコーヒーを飲みに行くと言う習慣が
高校卒業までの二年半、ずーと続くことになるのです。
当時の様子が
その後出版された雑誌ブレンドNo.2(1983)に掲載されていますので
引用しておきます。
『一関駅から歩いて5分。カウンターだけで6席しかない、ほんとうに小さなコーヒー店
である。しかし、市内のコーヒー通の間ではまず、ほとんどの人が知っていると言って
よい。
オープンは昭和51年。店主の小原憲二さんは、開業前コーヒー卸問屋で焙煎技術を
じっくり学んだ。それだけにコーヒーへの思い入れは、温厚な人柄からは想像がつか
ないほど熱く、鋭い・・・・・・・』
マスターの小原さんとも仲良くなり
高校卒業ひかえ、
上京しての大学進学が決まった時、
「東京に行くなら、この店にいったほうがいい。」
といって、手渡されたメモには
銀座『カフェドランブル』の
場所が書かれていたのでした、、
2.『風車』移転。改名『チャフ』
その後、駅前の『風車』は、
名前を変えて移転をし、
文化センターそばの自家焙煎の店『チャフ』となり
再び去年、郊外の山の中に移転をして
現在の『チャフ』になっています。
年末年始は、岩手に帰っておりましたので
毎度の事ながら『チャフ』に行ってきました。
今は,人気の少ない山の中の店です。
自宅の庭先に一戸建ての店を構えて
主に車での客を相手にしながら
豆の卸売りのほうも力を入れているようです。
店の外観です。
看板です
中に入ると、今年一年の活動を暗示するように、麻袋が無造作に置いてありました。
それから、ホームページを作るそうで、ギフトの撮影の真っ最中でした。
店内の様子です。
マスターの小原さんです。
焙煎機はラッキーの4キロ釜。
コーヒーは、抜けの良い、あっさり系ですが
コクや甘みを消さない工夫をしているように感じられました。
窓の外は、すごいです。暖かくなれば、田んぼと山だけの風景になります。
「田舎の立地を生かしつつ、どうやってコーヒーを広めていくか
色々試行錯誤しているのだ」
と言うお話をマスターから聞く事ができました。
また、今度お盆にお邪魔したいと思います。
その節もよろしくお願いいたします。
きょうは、
コーヒーの出会いと、現在の『チャフ』のお話でした。]]>
BASIE(ジャズ喫茶)
http://tonnkiti.exblog.jp/2985124/
2006-01-08T15:05:50+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2006-01-08T15:05:51+09:00
tonnkiti2002
お店
(高校までの18年間、生まれ育った町です)
今年は、どこも雪が多いらしいですが、やはりこんな感じでした。
市内の中央を流れる川ですが、
雪降る中、白鳥にえさをやっている人もいます。
ランニングしている人もいます。
それでも積っている雪は10センチ程度ですから
ちょっと不便だなーと言う位で、たいした事はありません。
晴れるとこんな感じで、
さわやかな、いい気分です。
実家に帰ると、必ず行く所が二つありまして。
一つは高校のとき初めてコーヒーに出会った店『チャフ』
それから全国区で有名なジャズ喫茶『BASIE』です。
これが、ジャズ喫茶『BASIE』の外観です。
オーディオマニアやジャズファンの聖地。は、言い過ぎではないでしょう。
「ベイシー詣で」と言う言葉があって。
全国のマニアが必ず一度は訪れてみたいジャズ喫茶として有名です。
遠方から来て、市内にホテルを取って
何日も通いつめる人もいると聞いた事があります。
地元では『ベーシー』と呼ばれています。
話しだすときりがないので、文庫本とホームページ等を紹介します。
興味のある方はご覧下さい。
『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択』 著者:菅原正二 発行:講談社
(この本は凄まじいですよ。こだわりと言うか生き様と言うか。ぜひ一読をお勧めします)
店内写真http://www5f.biglobe.ne.jp/~toronto/basie.htm
レポートhttp://www.geocities.co.jp/MusicHall/3707/baisie.html
店内のスピーカーの前で目をつぶって聞いていると、
目の前に、本当にコルトレーンやマイルスがいて
演奏しているような気がするんです。
目を開けると暗闇の中にスピーカーしかありません。
これは不思議です。
それから
大きい音なのに、全然うるさくありません。
これも不思議です。
ボクはマニアでもなんでもないのですが
本物に出会うと言うのは大切な事で、
高校以来、何を聞いても、
ここの音が基準となっている事は間違いありません。
壁ぎわの席に座ると、
土蔵を改造したその土壁は、
沢山のサインやイタズラ書きで埋まっています。
そのイタズラ書きが、豪華なんです。
とんきちミーハーなもので、いつも有名人を捜してしまうんですが
例えば今回の席の壁には「ももいかおり」「しゅんぷーてーこあさ」
「えるびんじょーんずの写真」「いろかわだいきち」等が見られました。
みなさん、ベーシー詣でを済ませた模様です。
演奏の方は、カウントベイシーオーケストラとデュークエリントンと
アートペッパーが、ガンガンやってました。
アートペッパーのミーツザリズムセクションは、
うちで聞くとなよなよした感じですが、
さすがに『ベーシー』で聞くと、バリバリのゴリゴリです。
全部が全部、ドッカーン!!です。
(すんません。味と同じで、音も説明できないんです。これが。)
デュークエリントンの時は、マスターの菅原正二さんが、
なんの興に乗ったのか
スピーカー前のドラムセットをたたいて、
LPレコードとセッションを始めました。
違和感ありません。
まさにセッションです。
レコードサウンドと目の前のドラムのナマの音は
何の障害もなく融合しています。
不思議です。
コーヒーの方は、もう一軒の店「チャフ」に譲りまして、、、
実はここで20年来コーヒーを飲んだ事がないのです。
いつも「コーラ」でして。
今回も「コーラ」を頼んだ所、在庫がないらしく
御大みずから外の自販機で買ってきた様子でした。
三枚LPを聞いて、一応満足と言う事で
次回は、
コーヒーの店「チャフ」のレポートをしたいと思います。]]>
ごあいさつ
http://tonnkiti.exblog.jp/2934525/
2005-12-30T14:14:13+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2005-12-30T14:14:13+09:00
tonnkiti2002
未分類
2005年は大変お世話になりました。
2006年もかわらず、よろしくお願いいたします。
暮れの30日から、新年5日まで、実家のある岩手に帰省する予定です。
その間、インターネットが使えない環境となりますので、
お返事など失礼することになるかと思います。
何とぞ、ご理解のほどお願いいたします。
新しい年。皆様の、ますますのご繁栄をお祈りいたします。
とんきち
2005年 目 次
本
Pen(雑誌)
ブレンド(雑誌)
インスタント
インスタントコーヒーのおいしい飲み方
お店
ダフニ(喫茶・豆売り)
珈琲サイフォン社(工場・豆売り)
サンマルクカフェ(喫茶・チェーン)
CAFE丸福珈琲店(喫茶・チェーン)
移山房(豆売り)
道具
円錐形ドリッパー
コーヒーカップ(デミタス)
ドリップポット(ランブルポット)
焙煎機
焙煎機1
焙煎機2
焙煎機の改造1(3/8をめぐるあれこれ)
焙煎機の改造2
小型焙煎機の作製1
小型焙煎機の作製2(撹拌翼)
小型焙煎機の作製3(第1回中間報告)
2005年 おまけ
先日、秋葉原で、温度計を見つけました。
これです。
測定範囲が-50℃〜300℃、メーカーが(株)マザーツール、品番MT-131
センサーの金属部がφ3.5×120mm、コードの長さが90cmです。
値段が3000円弱ですので
趣味の焙煎には手頃かと思われます。
コードをうまく利用しないと、邪魔になってしまうかもしれませんが、、、、、]]>
小型焙煎機の作製3(第1回中間報告)
http://tonnkiti.exblog.jp/2915100/
2005-12-26T23:42:21+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2005-12-26T23:42:21+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
「あきらめずにやっていますよ。」
「ほんの少しでも進んでいますよ。」と言う意味を込めまして、
第1回中間報告といたします。
ガス配管について
すこし気になる所がありまして
それは、微圧計を取り付ける部分のガス配管なのですが、
実は、あそこは、やり方がわからず、
知り合いにタダで作ってもらった所でして
完成品を見ると、想像していたより太くて、重さもあり
もうひとまわり細い管にしないと、
バランスが悪いな、と思っていたのでした。
そもそもご好意で作っていただいたものですから、
感謝以外の何物もないのですが、
やはりそこはひとつ、納得のできる様に細い管に作りなおそうと思いました。
(その後は、配管の取り付け方法を決め、
取り付け位置の寸法を確定したいと思っています。)
以下に、「配管の基礎」と言いますか
寸法や部品名をまとめておきます。
1. 配管サイズ(ネジ径)
管の太さの呼び名は、ネジ径によって下のように2通り(3通り)の呼び方があります。
1/8inch (=1分いちぶ) → 6A
1/4inch (=2分にぶ ) → 8A
3/8inch (=3分さんぶ) → 10A
1/2inch (=4分よんぶ) → 15A
・・・・・
最初に15A(ネジ径12.7mm)で作ってもらった物を、
今度は自分で、10A(ネジ径9.525mm)に変更しようと思います。
2. 配管の種類
名称:エルボ
用途:配管の曲がりに使用する
値段:153円×2
名称:ソッケト
用途:パイプの接合に使う
値段:153円×1
名称:チーズ
用途:配管のT字の分岐に使う
値段:234円
名称:ニップル
用途:配管の継手に使う
値段:56円×4
名称:ホースニップル
用途:配管とホースのつなぎに使う
名称:ストップ弁
用途:流量の調整に使う
値段:631円
名称:シールテープ
用途:ネジ山に3回ほど巻き付けてから、
ねじ込む事によって
ネジ山どうしのすき間をふさぐ
値段:150円
3.工具
丸い管をしっかりと締め付けるには、
モンキースパナやペンチ、プライヤー等では
滑ってしまい、使用する事ができません。
専用の工具『パイプレンチ』が必要と成ります。
以上の材料と工具を使う事により
15Aの配管を10Aに変更する事ができました。
右が15A,左が10A
4. 取り付け金物
取り付け及び固定は、写真の通り
「U字ボルト」で締め付けて
「ブラケット」に固定する方法で行いました。
この、完成したユニットを
本体右側にネジ止めで、取り付ける予定です。
発注先(板金加工)について
金属板を曲げたり、切ったり、穴をあけたり、溶接したり。
このような加工はどこにお願いすれは良いのでしょうか?
(自分でおこなえれば最高ですが、工具も技術もないため外注を考えています)
いつも参考にしているTUJIMOさんの『COFFEE ARCHIVE』では
「ケーアイ工業株式会社」(http://www.ki-corp.co.jp/)に
注文している様です。
個人の注文にも、細かく対応してもらえるようで、
第一候補として考えていました。
また、先日、職場の近くで良さそうな所を発見しました。
ここです。
表の看板には「精密板金加工」と出ています。
以前から、ある事は知っていたのですが
個人の物は受け付けてくれないのではと、
勝手に思い込んで躊躇していたのです。
先週思い切って事務所に飛び込みで聞いて見たところ、、、、
『あのー。個人の注文なんですけど。できますか?』
『いいんじゃない。いいとおもうよ。』
と、あっけない、返事です。
『じゃあ、今度、図面持って来ます!!』と言って帰ってきました。
後は図面を作るだけです。
そうすれば、図面をもとに打ち合わせもできますし
「ケーアイ工業」と両方で見積りを取って
安い方に発注をかければ良い訳です。
作 図
早速、連休を使い、図面を2枚ほど仕上げました。
同様の物を、あと7〜8枚作れば、図面が完成しそうです。
年末年始に、時間を見つけて作図し
一月中には、発注がかけられるようにしようと思っています。
]]>
Pen(雑誌)
http://tonnkiti.exblog.jp/2861806/
2005-12-18T12:35:30+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2005-12-18T12:34:50+09:00
tonnkiti2002
本
『Pen[ペン]No.141』2004 11月15日発行
阪急コミュニケーションズ
1.
今日はコーヒーとちょっとだけズレるんですけど、
雑誌に載った時のお話です。
雑誌の取材を受けた事がありまして。
テーマがコーヒーでしたので、
とんきち、喜んで取材をお受けしました。
もしこれが、プロの方だったら、取材の話がある時点で、
まず第一に営業の事を考えるでしょう。
そしてそれが商売にとってマイナスになると判断すれば、「お断り」となるのでしょうが
こちとら生粋の素人ですから、
一生に一度あるかどうかと言ったつもりの、勲章でも頂戴するようなつもりで、
取材をお受けすることにしたのです。
どうしてとんきちに話が来たか?
別に取り立ててコーヒーが優れていたわけでもなく、
名が通っていたからと言うわけでもありません。
・知り合いの知り合いが推薦してくれたから、
・東京に住んでいて雑誌の方が取材しやすかったから、
たったこれだけの理由だったと思われます。
その知り合いの知り合いと言う人は、
撮影用のインテリアや雑貨をセッティングするような仕事をしている人で、
「インテリアコーディネーター」と言うそうです。
雑誌の企画が決まると、編集者は、いろんな身近の人に声をかけて
「こんな人知らないか?」と言った具合に、取材対象を探しまわるようなんですね。
業界内で、人探しなどの助け合いのネットワークができているような気がします。
その人づての網の目に、
たまたま、引っかかったと言う事なんでしょう。
コーヒーに優れている素人なら日本じゅうに沢山いるわけですから、
このブログにコメントしてくるような人であれば、
当然みんな立派な取材対象になるはずなんですが、
とりあえず近場の人に声をかけて探しているわけです。
狭い世界の中で、苦労して雑誌も作られているんだなあ。と、
今ではそんなふうに思います。
・・・・・・・
2.
ある日突然、
普段連絡を取っていない知り合いから電話がありました。
「とんきちさん、コーヒー趣味だったよね?」
何だろなあと思いながら
「そうだよ。」と答えると。
「こんど、インテリアコーディネーターの○○さんから電話あるのでよろしく。」
と言う事でした。
すると翌日、
そのインテリアコーディネーターの○○さんから電話があって
「雑誌取材の件で相談を受けてまして、
コーヒー関係でとんきちさんのことを紹介してもよろしいですか?」と言うので
「いいですよ。」と。
するとさらに数日後
今度は、雑誌の編集さんから、取材の申し込みです。
「○○さんから紹介を受けまして。雑誌のT田といいます。」
「コーヒーの目利きを探しているんですが、、」
「いやあー。ボクは目利きではないですよ。」
「自分のやっている事なら話せますが、あれよりこれがいいなんて言えないですもん。」
「とにかく一度お会いしていただけませんか。そのときいろいろお話を聞かせて下さい。」
・・・・
職場近くの一流ホテルのロビーで待ち合わせです。
「あのホテルのエビチリがうまいんですよ。中華でも食べなからドオですか」
なんてT田さんが言うものだから「取材ってすごいんだなあ」と、
最初っから呑まれっぱなしです。
当日は、シャワー浴び直して、
普段着慣れないスーツでばっちり決めまして、
30分前には到着してしまって、ホテルの廻りでうろうろ状態です。
携帯が鳴って、ロビーでT田さんと、ご対面です。
ヨレヨレジーンズのお兄ちゃんが、ロビーでニコニコしてます。
(テレビで見る番組スタッフのような感じ)
え?あれがT田さん。
おいおい。(こちとらスーツに着替えてきてんのによー)
と言うか、とんきち気合い入れ過ぎです。
T田さん来合い抜き過ぎです。
(一流ホテルだなんて言うんだもんなー)
第一印象オッケイかなーなんて思いながら、
案内されるがままに中華屋さんへ
舞い上がっちゃって、何食ったかあんまり覚えていません。
しかし、さすがプロです。話しを聞き出すのがうまいんです。
いつの間にか2時間も、閉店間際まで、コーヒーについてしゃべりっぱなし。
ノリノリに乗せられています。
(あの頃は、コーヒーについて話す相手もいなくて相当溜まっていたんだなと、
今なら思います。)
次回、正式な取材を行うことになりまして
つぎはT田さんの他に、ライターのY口さんが同席するそうです。
日曜日の午後に自宅で取材を受けました。
Y口さんがメモを取りながら、色々聞いてきます。
「とんきちさんとコーヒーとの出会いは?」
「どおやってコーヒーをいれているんですか?」
「はじめて行ったコーヒー屋さんでマスターと話すのはどうすればいいの?」
等々、、、、
時々T田さんが「あれは、ああだったんですよね。」なんて
前回の話をネタに、合いの手を入れてきます。
自作のコーヒーの道具の棚がありまして、それを見ていただいたり。
最後は、自分で焙煎したコーヒーをいれて差し上げて
取材の終了となりました。
(コーヒーいれるところが一番ドキドキしました。
コンディションの良い豆を準備しようと一週間前からあれこれやっていたからです。
幸いうまくいった様です。)
「後日またお伺いしますので、撮影用に道具を貸して下さい。」
「それから、そのとき顔写真を撮らせて下さい」
との事でした
また一週間後
T田さんと、今度は女性のカメラマンでした。
でっかい一眼レフのデジカメでもって、庭先で顔写真取られます。
その間T田さんは道具の荷造りです。
(取材もめんどくさいんですね。何回もあって、一回じゃあ済まないんです。
紹介した人に恥をかかせてはいかんと思い、がんばりました。)
近所で昼飯をごちそうになり取材は一切終了です。
その後は、メールのやり取りで、原稿の校正を行ったりして
発売までのぎりぎりの日程で、物事が進んでゆきます。
・・・・・・
発売日です。
コンンビニに行くと、表紙に自分の焙煎機が出てるじゃないですか。
ちょっと感激です。
本文には、とんきちの「コーヒーの歴史とこれから」が
コンパクトにまとめて書かれています。
さすが、プロのライターです。
コーヒーの事全然知らなくても、それらしくまとめてしまうんですね。
出だしの所をちょっとだけ引用するとこう書かれています。
『高校に入学してしばらくたった頃、
(とんきち)さんは幼馴染みに
「すごいコーヒー屋を見つけたんだ」と
誘われ、たった6席しかない小さな
コーヒー店に足を踏み入れた。
四半世紀前のこと。』
早速、田舎の「小さなコーヒー店」のマスターにできた本を送ったり、
「幼馴染み」に送ったりしました。
3.
コーヒーをやってきた事を一つでも形に残すことができて
とても幸運だったなあと思います。
いろいろな方にお世話になってきたんだなあと、
感謝を新たにする雑誌取材でした。
]]>
小型焙煎機の作製 2 (撹拌翼)
http://tonnkiti.exblog.jp/2821793/
2005-12-12T03:36:08+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2005-12-12T03:36:08+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
小型焙煎機の撹拌翼についてです。
撹拌翼とは、シリンダーとかドラムとか呼ばれている筒状の回転体の中で、
火にあぶられている焙煎豆をかき混ぜる役割をする大切なパーツです。
半熱風であれ、直火であれ、焙煎の方式が変わっても、
生豆に均等に熱を与えるために、
よくかき混ぜながら熱する必要があるのです。
業務用などの焙煎機は、カバーに覆われていますから
普段は、その中にあるシリンダーや撹拌翼を見る事ができません。
小型焙煎機の作製に当たっては
撹拌翼をどのようなものにすれば良いのか?
ナゾの多い所です。
今日は、実際に撹拌翼を作ってみて、実験をして確かめたいと思います。
先行事例、目標
先行例としては
1.『C0FFEE ARCHIVE』TSUJIMOさん
自作焙煎機(半熱風)の中の、kickさんに紹介してもらったpdf.の図。
2.『モノクロ珈琲』sheafさん
井上製作所HR−11のシリンダー内部の写真
3.『移山房』で見せてもらったフジローヤルの内部
等々がありますが、
これらを参考に
1.よく撹拌する事。
2.ドラムを逆方向に回転させたとき、焙煎豆が排出されるようにする事。
この二つを目標にして考えを進めていきたいと思います。
実験装置
頭の中でいくら想像していても、わからないので
手回しの簡易装置を作って実験をする事にしました。
実際に「撹拌翼がどのように働いているのか?」
確かめようと思います。
実験装置は、これです。
中が完全に見えるようになっています。
東急ハンズをうろうろしているとき、
たまたまアクリル製の円筒を見つけて、この実験を思いつきました。
アクリルの筒の大きさはφ150mm×高さ200mmで
実際に予定している筒よりも、ひとまわり小さなものになっています。
各部品は、本番用のものをそれぞれ利用しています
シリンダーとシャフトをつないでいるのが『シャフトホルダー』です。
シャフトホルダーφ10
名称:縦型シャフトサポーター
メーカー名:オザック精工(株)
型番:SFW10
価格:1900円
フレームパイプ
アルミパイプの端部にナットを仕込んで、
前面と後面のアクリル板をネジ止めできるような
フレームパイプを4本作りました。
スチロール板を翼の形に切り抜いて、筒の中にセロハンテープで貼付け、
生豆200gを実際に入れて回転させてみる事にします。
撹拌翼の形状
図1のように、円筒形の断面は、楕円形です。
図2の様になるように職場のK山君にCADで書き出してもらい、撹拌翼の基本形としました。
(K山くん、ありがとう。)
実験
A.
羽を四枚螺旋状になるように貼付けます。
回転方向を変える事によって、豆が奥から手前に移動し素早く排出する事ができました。
問題点としては、焙煎時に豆の位置が奥の方に偏りすぎていることがあると思いました。
B.
羽を中央で半分に切りずらして貼付けました。中央に隙間を作り豆のかたよりを防ごうとしたのです。
豆の片寄りが少なくなりましたが、完全に良くなったと言うほどではありません。
豆の排出は、残りなく行われますが、Aに比べて時間がかかる様です。
その他
その他いくつかのタイプで試してみましたが、結論としては、AまたはBが現在有力であると思われます。
またその他の問題点として、全面パネルと撹拌翼の間に豆が挟まり、回転に引っかかりが出る場合があるので、全面パネルと羽の隙間の距離は5mm〜10mmの間で調整が必要と感じました。また排出口にも豆が引っかかる事があるので改良が必要と成りそうです。
まとめ
・豆の排出は回転方向を変える事により楽に行える事がわかった。
・AまたはBで検討する。
・豆の引っかかりを防ぐ調整が必要。
・スプリングタイプの蝶番は有効である事がわかった。
以上,予想より良くできたなー。と思います。
とんきちでした。]]>
小型焙煎機の作製1
http://tonnkiti.exblog.jp/2771293/
2005-12-05T01:14:40+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2005-12-05T01:14:40+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
はじめに
小型焙煎機を作ろうと思い立ったのは、今からちょうど一年ぐらい前。
思い立ってから半年くらいは、図面を書いたり、部品を探したりして
精力的に取り組んでいたのですが、
その後は、未完成のままで、ほったらかしにしていたのです。
前回、手回し焙煎機の改造が一段落しましたので
ここらでもう一度、小型焙煎機の作製に取り組もうと思い直しました。
今回は、おさらいと言う事で
半年ほど前の製作が、どこまで進んでいたか、どんな事を考えて作っていたか、
その辺をここでまとめて置きたいと思います。
きっかけ
きっかけは、なんと言っても、
ノンタンさんの『フレーバーコーヒーのホームページ』で紹介されている
「煎っ太郎」をはじめとする一連の小型焙煎機の改造シリーズでしょう。
手回し焙煎機では、焙煎の再現性や作業性に限界を感じていましたし
かと言って、本チャンの焙煎機は買えないと思っていましたので、
ノンタンさんの手法を見て、自分もなんとかできないかと、かねがね思っていました。
それから、決定的だったのは、
tujimoさんの『COFFEE ARCHIVE』で紹介されている自作の焙煎機です。
ここでtujimoさんは、ネットでの部品の調達、板金加工の外注と言う方法で
見事に、シンプルな小型焙煎機を完成させています。
ノンタンさんの所で「自分には金属加工ができそうにもないなあ」と思っていただけに
「tujimoさんの方法ならできそうだ!!」と思い、作製に着手したのでした。
目標
・焙煎能力500g程度
・シリンダーの交換可能(直火→半熱風)
・シリンダーと炎の距離の調整
・シリンダーの回転数の調節
・排気量の調節
・デジタル温度計による釜内の温度測定
・微圧計によるガス圧の微調整
・LPガス使用 ・100Vの電源でモーター駆動
・その他/キャスター付きで移動可能、チャフ受けの引き出し、テストスプーン等々
色々欲張ってみましたが、「できる所まではやってみたいなあ」と思っていたわけです。
予定としては、1号機はコスト無視の実験機、2号機以後は簡易な実用機、と考えていました。
進め方
方針が外注による製作ですから、相手にわかるような図面が必要です。
図面を起こすには、部品の寸法がわからなければ、書き様がないのです。
また、立体のイメージが湧かずに細部に不具合が出る事も考えられますので
実物大の模型を作りながら製作を進める事としました。
製作の順番としては、
イメージスケッチ
↓
部品調達
↓
作 図
↓
実物大模型
となり、問題があれば元に戻って、同じ事の繰り返しで修正していきます。
スケッチ
なにぶん1年前の事なので、どの段階でのスケッチか忘れてしましましたが
メモ帳に書いていた、思いつきのあれこれを集めてみました。
全体のイメージ ボディーの展開図 ボディーの構想 テストスプーン
モーターの取付 キャスター 操作盤
後日、『COFFEE JANKIES』のrucolaさんの所にも似たような絵があって、ビックリした事があります。
それから、自分だけのアイディアかと思って喜んでいると、井上製作所にも似たような所があって、がっかりした事もありました。
部品の調達
・ベアリング(ピローブロック)
メーカー名:FYH
商品名:ベアリングブロック
型番:UFJ000J
備考:中心軸がφ10のもの、ドラムの軸受けに使う
価格:710円×2
(民伝動機 http://tamiden.com/)
・モーター(モーター/ギアヘッド/コントロールユニット)
メーカー名:オリエンタルモーターhttp://www.orientalmotor.co.jp/index.html
商品名:ACスピードコントロールモーター
型番:モーターUS206-401/ヘッドギア2GN9K
コントローラーSOL2M4
備考:シリンダーの回転数を調整できる。
可変速度範囲(US206-401の場合)
高速155r/m 低速5r/m
価格:モーター13700円/ヘッドギア4600円
コントローラー2210円
(民伝動機 http://tamiden.com/)
・カップリング
メーカー名:?
商品名:カプリコンミニ
型番:MST-20、8×10
備考:モーター軸φ8とシャフトφ10を直接連結す
る。弾力性があり芯がずれてもある程度許容
できる。
価格:2500円
(民伝動機 http://tamiden.com/)
・バーナー
メーカー名:山岡金属工業(ヤマキン) 商品名:家庭用たこ焼器「こだま」
型番:Y-03D ,LPガス用 備考:ノンタンさんのページを参考に採用した。
価格:?(東急ハンズ新宿店)
・微圧計
メーカー名:MTB
サイズ:φ75(外径)
範囲:0〜5kpa
備考:三田計器社で直接買った。http://www8.ocn.ne.jp/~mitakeki/
価格:?
・デジタル温度計
メーカー名:ドリテックhttp://www.dretec.co.jp/
商品名:クッキング温度計
型番:0-203
備考:使用温度範囲−30°〜+250°
既製品のケースを交換して小型化を図った。
価格:2360円(東急ハンズ新宿店)
モックアップ(実物大模型)
紙とスチロールパネル(2mm)。木またはプラスチック製のアングルを使って
実物大の検討用模型を作ってみました。
バーナーの取り付けです。
上下にスライドし、蝶ネジで固定するように考えました。
前面パネルの様子です。左が操作盤になります。
操作盤は、上が温度表示,中が回転方向の切り替えスイッチ,下が回転速度のダイアルと、電源スイッチになります。
後ろ面のモーター取り付け状況です
カップリングによるモーターとシャフトのジョイントです。
微圧計の配管です。これを本体のボディー右に取り付けようと思います。
操作や調整が全て前面に来るように考えました。
図面
図面は、CADの扱いがわからないものだから、もっぱら方眼紙に手書きとなります。『へたくそでも相手に伝われば良い』『これは作業する方への指示書である』と言う方針で、開き直っています。
少なくても必要な寸法はみんな盛り込まなければと思い、何度も書き直しをしています。
まとめ
本当は、完成させてからレポートしたかったんですが、
自分へのプレッシャーをかける意味でも、中間発表といたします。
かけ声倒れにならない様、完成までなんとか漕ぎ着けようと思っております。
その節には、またこの場でレポートさせていただく所存でございます。
なにとぞ今後ともよろしくお願いいたします。
とんきちでした。]]>
焙煎機の改造2
http://tonnkiti.exblog.jp/2715533/
2005-11-27T23:43:52+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2005-11-27T23:43:52+09:00
tonnkiti2002
焙煎機
パチ。パチ。パチ。パチ。
モーターで回ってます!!
バンザーイ。バンザーイ。
モーターの取り付けは、こうなっています。
《パーツについて》
1.モーター
メーカー:オリエンタルモーター
型番:OIK3GN-B
名称:インダクションモーター・3W・42mm
性能他:出力・3W、電圧・100V、
トルク・12mNm
回転速度・毎分2400回転
定価:5800円
前回は60mm角の大きいモーターのため、スペースに入りませんでした。そこで、今回は42mm角の小さなモーターを新たに買いました。6Wが3Wになり、力不足が心配でしたが、なんとか回っています。
2.ギアヘッド
メーカー:オリエンタルモーター
名称:ギアヘッド(モーターとのセット)
性能他:減速比・50
回転速度・60r/min(毎分60回転)
許容トルク・0.40Nm
定価:5500円
毎分2400回転のモーターを60回に減速しました。
ギアヘッドを変える事により、回転数を変える事ができます。
3.コンデンサー(付属)
1.5μF
コンデンサーを配線しないと、回転しません。配線によって右回り、左回りが変えられます。
4.ギア
名称:SS1-34(一方の穴をφ5に加工)
価格:3465円(加工費含む)
『30mm程度の直径で、比は1:1。シャフト側はφ10、モーター側はφ5』
この条件にぴったりの既製品がなかったため、
右側の中穴を小さくする加工を購入時にお願いしました。
5.シャフト
前回は手作りで一応完成させましたが、納得が行かず、シャフトを加工してくれる人を捜していた所、知り合いにやってもらうことになって,大助かりです。
図面を書いて渡し、一週間ほどで作ってもらいました。ステンレスの加工で非常に精度の高いものを作っていただきました。
anBさん、ありがとう。
価格:プライスレス
6.アングル(モーター側取り付け金物)
アルミ製のアングルを切断と穴あけにより加工したものです。
絵を描いて、東急ハンズ・新宿店で注文し加工してもらいましたました。
(長穴の加工はできなかったので、自分でヤスリを使い加工しました。)
外注は精度が高いのでとても助かります。仕上げが非常に良くなります。
7.プレート(台座側、固定金物)
2mmのスチール製のつもりが、途中で気が変わって3mm厚のステンレス製にしました。
東急ハンズで、切断穴あけの加工をやってもらいました。
8.その他
・複数のコードをまとめる時に使う「スパイラル」と呼ばれる、プラスチック材。
・各種ボルト、ナット、ワッシャー
・木製の取手(パイプ加工してある既製品)
《組み立て状況》
「モーター、コンデンサー、コードの配線。」
友人、電気専門のABさん、がんばる!!
ABさん、トッテモありがとう。
「モーター部分の金物の取り付け」
とんきち、ちょっとだけ、がんばる。
《完成》
→
改造前 改造後
《テスト焙煎》
早速、300g焙煎してみました。モーターで回したからと言って、急にうまいコーヒーができるわけもないわけで、トラブルなく回転し、トラブルなく豆の出し入れができたので、ひとまずの成功と言えるでしょう。
手回しから解放され、温度計や時計を見たり、記録を取ったりに集中できるようになり、とても焙煎が楽になりました。モーターがかなり熱くなるのがちょっと心配だけど、
まずは、メデタシ。メデタシ。なのでした。
(次は、小型焙煎機の作成に向けて。GO!!)
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ドリップポット(ランブルポット)
http://tonnkiti.exblog.jp/2653094/
2005-11-20T15:21:46+09:00
2012-12-24T18:17:59+09:00
2005-11-20T15:21:46+09:00
tonnkiti2002
道具
初めて、銀座カフェドランブルに行ったとき、
(上京したての、18歳!でした。)
相当にいろいろなカルチャーショックを受けたのですが
なんと言っても一番驚いたのは、
あのポットの先から、ネルの上に吸い込まれてゆく
糸のようなお湯の流れでした。
これには驚きました。
まるでポットの先から銀のネックレスチェーンを真っすぐに垂らしたような
キラキラとして、きれいな、安定した細い差し口!!
2.
ランブルでのデミタスのドリップのあらましを見てみましょう。
まず、沸騰したホーローのポットを、コンロから下し、
温度を確かめるように、ポットのふちを指でちょんちょんと触りながら
沸騰が冷めて落ち着くのを待ちます。
次に、やおらポットを持ち上げ、脇を締めてミゾオチのあたりで、
一定の角度を保つようにポットを右手で固定してしまうのです。
そして、静かに一滴、湯を落とします。
点滴の始まりです。
ひとしずくづつの湯が染み込んで、
コーヒーの粉の中心で10円玉くらいの大きさに成ってくると
今度は、左手で持っているネルの方を、小さく静かに、水平に回し始めます。
(ポットは固定しネルの方を回すドリップを、とんきちが初めて見た瞬間です。)
ネルを回す左手の動きに合わせるように、
固定しながらも、微妙に右手のポットを操作しているらしく
次第に点滴の間隔はせばまり、最後には湯が細い一本の線となり
ツツッーっと、一定の量がコーヒーの粉の中に吸い込まれて行くのです。
このときネルの中には、液体の量が増え続けているはずなのですが
まだ外側のどこにも、コーヒー液は、しみ出してはいません。
粉は湯を吸い込み、少しずつ膨らんできているのですが
泡が表面に浮き上がって来る事もないのです。
コーヒーの粉は、撹拌される事はなく、
徐々に増えていく湯の中で、原液が濃縮されている様に見えます。
注湯が途切れる事はありません。
ネルも回され続けています。
真っすぐな白い湯の糸は、胸の下あたりからヘソ位の高さに注がれ
濡れたコーヒーの粉の上で、くるくる回り、円を描き
やがて中のコーヒー液は増えて、重くなり、
ネルの側面から下方にかけて
少しずつ赤暗いコーヒー液が外の起毛ににじみ出し始めると
最後には耐えきれないように、
ポツリと。
最初の一滴が、銅製の小さなミルクパンの上に落ちてゆくのです。
(その一滴は、
あくまで黒く、あくまで香り高く、
濃厚なコーヒーエキスでなければ成りません。)
その後二滴、三滴とコーヒー液の落下の間隔が狭まり、
やがて一本の糸のようになり、
ネルの底の一点から、抽出された液が、乱れなく落ちてゆきます。
一方、上から継ぎ足されている湯もあくまでも一定で、一本の糸の様ですから、
上からの透明な糸と、
下への琥珀色の糸が、
ネルを挟んで同時に、同量、流れている様子で
何とも不思議な感じさえ受けるのでした。
液の色が薄くなり始め、十分に抽出されたと見ると、
最後は抽出不足の所に太いお湯をちょんちょんと注ぎ足したり
真ん中にザっと太い湯を注いだりして調整しています。
片手鍋の中のコーヒーが一定量に達すると
サッと。
ドリッパーはわきによけられ、流しに投げ捨てられ
(この瞬間がカッコいい! 「静」から「動」にかわる一瞬!!)
そして、何事もなかったかのように、
銅製のサーバーの中には、透明なコーヒー液だけが
静かに残されているのです。
スプーンを使い、浮いている二三のあわ粒がよけられ
カップに抽出液がサーブされます。
正確な時を刻みながら行われる一連の流れは、
まるでドラマを見ているような、深い感動をもたらします。
そしてそれを、さも日常の、とるに足りない事のように
次のコーヒーも、そして次のコーヒーも
平然と、かつ機械的に行っている人が
カウンターの中に静かに立っているのでした。
そのカッコ良さに、とんきちすっかり魅了されてしまいました。
(なんせ18才ですから。影響されやすいんです)
3.
その後、何度かランブルに通っているうちにわかった事は
なんと、あの、魔法のポットが、レジの所で買えるらしいと言う事でした。
早速、勇んで、ポットを買い入れたのです。
一緒にランブル通いをしていた同郷の相棒は、
紺色の、店で使っているのと同じ大きさのポットを買いました。
とんきちは、赤い色の小さな方のポットを買いました。
それが、これです。
どうして糸のような湯が出せるかと言うと
湯口の先端の形状によるわけです。
下唇が長く、少しずつ細くなり、先端は少しだけ下向きにめくれているため
湯切れがよく、ぴたっと止まります。
(下にダラダタ垂れません。)コンロに直接かけると、藤で編んだグリップの下の部分に
火が回り込んで、燃えてしまうのです。
それでこんな風になってしまいました。
その後も何度かマイナーチェンジをしながらポットが売り出されている様ですので、
気になった時は買うようにはしているのです。
これは、取っ手に藤が巻かれていないタイプのものです。ランブルのロゴもシールにかわり、はがせばどんな店でも使えるように成っています。
これは、最近出たステンレス製のものです。取っ手には、藤の編み込みが巻かれているのですが、
今度は炎返しの板がついています。
これはサザコーヒーに行ったとき、記念に買ったものです。ランブルのより、下唇が大きく下に反っているような感じがします。
カリタのこんなのも買ってみましたが結局は、ほとんど使わず、飾り物になってしまいました。
4.
はじめてポットを買った日から、
今度は、とんきち、練習です。
あのような安定した糸を垂らすために
来る日も、何度も、練習です。
朝おきて、モーニングコーヒーを入れようとすると
湯の線がうまく出せません。
練習です。
パジャマのまんま、朝っぱらから、流しの前で
ポットで水を何度も垂らしているわけです。
(なんか、取り憑かれたような感じ。笑っちゃいますよね。)
(でもその時は真剣。)
先の形が気に食わないので、今度は金槌で先っぽをたたいてつぶします。
そんな事をしているから、ホーローがはがれてさびてしまいました。
玄関先でカンカンやっている所を、同じ下宿の連中に見つかって、笑われたのを今でも覚えています。
そうして、はじめてポットを買ってから、ズーッと。
(20数年間)
今でも愛用のポットは、この一本になっているのでした。
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